2020年1月より伊藤英明さん主演ドラマ「病室で念仏を唱えないでください」がスタートします。
このドラマの主人公は、僧侶であり医師でもあるという異色の経歴を持つ人物なのですが、そんなの「ドラマの世界でなきゃありえない」って思いますよね。
しかし実は世の中はとっても広し!現実にいるみたいなんですよ、僧侶で医師という方が!
今回はそんな僧侶であり医師でもある人を二名紹介したいと思います♪
【僧侶で医師】田中雅博とは?
NHKドキュメンタリー「ありのままの最期 末期がんの“看取り医師” 死までの450日」
末期癌になった僧で医師だった田中雅博氏。看取り医師を看取る妻で同じく僧で医師の貞雅氏。そしてNHKスタッフ。
なかなか人の最期を映像で記録していくってない。#ありのままの最期 #NHK pic.twitter.com/FMXSH3CwNq— 斉藤一博 (@fns124) September 18, 2017
では田中雅博さんから紹介します。
《田中雅博のプロフィール》
●読み方:たなかまさひろ
●生まれた年:1946年
●没年:2017年(70歳)
●職業:日本の医師、僧侶
●著書:
『般若心経の秘密』電気情報社(2015年)
『進行がんになった医師で僧侶が語る「がんで死ぬのは怖くない」仏教と医療の再結合・スピリチュアルケア』阿吽社(2016年)
『いのちの苦しみは消える』小学館(2016年)
『軽やかに余命を生きる』KADOKAWA(2016年)
田中雅博さんは栃木県芳賀郡益子町の西明寺でこの世に生を受けました。
お寺の息子さんですから、当然僧侶の世界へ一直線かと思われましたが、なんとお父さんは田中さんに医師になることを勧めたのです。
そのような経緯があり医師を目指すようになった田中さんは、東京慈恵会医科大学に入学します。
同大学を卒業後は国立がんセンターで研究所室長を務める一方で、病院内科医として勤務するようになりました。
しかしその後、田中さんは大正大学に進学することとなります。
大学で田中さんは仏教を7年間学び、西明寺を継ぐに至りました。
医師としてキャリアを積みながらも、やはりご実家のお寺や仏教に対する思いを捨てきることはできなかったのでしょうね。
そんな田中さんは住職を務めながら、1990年境内に入院病床を備えました。
また緩和ケアも行うために普門院診療所や介護施設を建てました。
30年間「病院にもスピリチュアル・ケアワーカーが必要」と訴え続けながら医師として僧侶として、人の命と向き合ってきた田中さんですが、2014年10月末期の膵臓癌が発見されます。
その後転移し2017年3月21日午前7時20分にこの世を去りました。
現在、お寺の住職は田中さんの奥様で同じく医師である貞雅さんが引き継いでいます。

【僧侶で医師】斉藤大法とは?
「唱題プラクティスについて」斉藤大法
簡単に、できるだけわかりやすく、普段早口になりやすい己の性格を自覚しつつ、ゆっくりとご説明してみました。 https://t.co/hyxix5LrKf @YouTubeさんから— 斉藤大法 (僧侶・精神科医) (@whidaiho) December 9, 2019
もう一人僧侶であり医師である方は斉藤大法さんです。
《斉藤大法プロフィール》
●読み方:さいとう だいほう
●職業:日本の医師、僧侶
斉藤大法さんは大病を患ったことがきっかけで医師を志しました。
大学名は明かされていないのですが、大学を卒業後は医科大学の精神科の医師となります。
しかし斉藤さんは仏教の修行を体験したことをきっかけに、仏教の道に強く惹かれるようになりました。
大学病院を辞め修行に専念するようになった斉藤さんは、僧侶となるのです。
斉藤さんの主な活動を紹介します。
●カウンセリングや祈り
●各種清め
●亡くなられた方の供養
心が弱っている人のさまざまな悩みや願いに寄り添って応じてくれるとのこと。
また心の修養として唱題プラクティスなども開いています。
心療内科医であり、僧侶であるからこそできる斉藤さんならではのケア方法ですね。
その他斉藤さんが社会活動として関わっていることも紹介します。
●平和社会の理念創り~持続可能な平和社会構想
●統合医療の推進
●カンボジアの貧困格差等の問題
ということでかなり広く活動されているのがわかります。
https://kiiroihiyoko.com/17143.html
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【僧侶で医師】僧侶の年収は?
僧侶の方のお給料形態というのはどうなっているのか一般の人にとっては謎ですよね。
大きな寺院に僧侶として就職した場合は、サラリーマンのように固定報酬制になります。
初任給も18万円前後くらいで、その後徐々に昇給ということです。
しかし地方の家族だけでやっている寺院になると状況が変わります。
浄土系の他宗派僧侶を参考に紹介していきますね。
端的に言ってごく一部のかなり有名なお寺を除けば、一般的なお寺の僧侶の収入は5万円あれば良い方なのです。
住職でさえ5万円以下という寺院も少なくはないとのこと。
通常収支トントンの寺や、毎年赤字で檀家さんの寄付だけでやっている寺院には、そもそも給与を出す余裕はないと言われています。
僧侶の場合必然的に住むところは与えられていますし、食費などの生活費を心配する必要はないようですが、5万円という金額は厳しそうな気がしますよね?
しかも僧侶の場合朝起きてから寝るまでの間はずっと修行中です。
サラリーマンとはまったく違いますね!
また兼業の方も多く、普段は会社員などをしながら僧侶をしている方も少なくありません。
つまり僧侶としては実質給与ゼロであり、ほとんどボランティアともいえる活動状態なわけですが、それは僧侶の世界では珍しくないのでした^^
さいごに
医師であり、僧侶という経歴を持つ方はもちろん多くはありませんが、実在することはわかりました。
医師が厳しい仕事であることは周知の事実ですが、僧侶もかなりハードです!
この2つの仕事を掛け持ちするということには、この2つの職業に対する並々ならぬ執着心と相当に強い信念がないと難しいかもしれませんね(^_-)-☆