2021年公開映画

いのちの停車場【結末ラスト】原作小説のあらすじネタバレ!伊勢谷友介は?

いのちの停車場【あらすじ】元高級官僚の場合


城北医科大学の雨宮医学部長から突然、咲和子の元に電話がきて、こちらに来てほしいと言われます。

紹介されたのは57歳の宮嶋一義(柳葉敏郎)で、厚生労働者の統括審議官で、現在はステージ4の末期がんです。

自身が医療費削減のため「病院から在宅へ」とのスローガンを掲げていました。

そのため、自らも最後は大学病院の積極治療でなく、金沢の自宅での緩和ケアで過ごしたいとのこと。

宮嶋の今は空き家となっている実家は、長町武家屋敷通りにある旧家です。

小学生までは勉強ばかりで、その後は東京の中高一貫校へ進学しています。

キャリア官僚として仕事に忙しかった宮嶋ですが、家庭も大切にする家庭人でもありました。

息子の大樹は、東京で外資系コンサルティング会社のチーフコンサルタントとして忙しく働いています。

しかし、在宅医療には反対で、大学病院での積極治療を望んでいました。

妻の友里恵(森口瑤子)は気丈な女性。

金沢へ来た11月頃は、宮嶋は食事も美味しく食べていましたが、次第に脱水症状が出てきて、食欲がなくなっていきます。

すると、友里恵も心労を抱え、介護疲れを見せ始めました。

そこで友里恵は、介護者のリハビリとして麻里の実家の老舗旅館で、2泊3日過ごしました。

実は麻里も、実家とは疎遠になっていて、これが8年ぶりの帰省

そして、これが良いキッカケとなり、友里恵は金沢の良さを発見します。

宮嶋も昔、息子と一緒に遊んだプラレールを発見し、プラレールを部屋中に組み立てたり、近所をドライブしました。

しかし3月になると、宮嶋は急に症状が悪くなり、亡くなってしまいます。

大樹は何とか、父との最後の別れに間に合いました。

ひよ子
ひよ子
宮嶋も大樹とさよならできて嬉しかっただろうね。

一方、咲和子の父・達郎は、手術直後はとても元気で、車いすで売店に連れて行くと、山ほどのお菓子などを買って嬉しそうでした。

その後、誤嚥性肺炎にかかりますが、それも次第に治っていきました。

しかし、入院が長くなったため慢性的な不眠状態となり、寝ぼけて大騒ぎするせん妄になってしまいます。

さらに、脳梗塞と神経の痛みも加わり、父は生きるのが辛そうです。

ひよ子
ひよ子
とても大変です…。

いのちの停車場【あらすじ】6歳女の子の場合

次に紹介されたのは、若林萌(佐々木みゆ)・6歳でした。

ステージ4の末期で生存率0という状態。

しかしまだ若い両親は、萌の残り時間が短いことを受け入れられず、延命治療を望んでいます。

そんな萌は、「海のおはなし」など読書が大好きな女の子で、野呂と仲良くなりました。

萌の病状は、日に日に悪くなっていきます。

食事は少なくなり、運動機能が衰え、床ずれもできました。

そんな時、萌は「海に行きたい」と言います。

萌は、人魚姫のように、次に生まれ変わったら本物の人魚になるようお願いしたいのです…。

ひよ子
ひよ子
萌ちゃんは、現実をすでに受け入れてる。

外出することは、かなりリスクがありました。

しかし、車で浜辺まで行ける能登半島の千里浜にあるなぎさドライブウェイなら可能です。

萌は浜辺で、両親に「癌の子でごめんね」と謝りました。

そして、次に人魚になっても二人の子でいたいと伝えるのです。

両親は、やっと萌の気持ちを受け入れ、強く生きていく決心をしました。

その3日後の朝、萌は息を引き取ります。

萌は、未来の自分へのメッセージを残していました。

「うまれかわった萌ちゃんへ

おげんきですか?わたしのぶんまで、いっぱい生きてください」

咲和子は、野呂が小児科医に向いていることを伝えます。

医師国家試験は合格確率が8割なので、何とかなる!と咲和子に励まされ、野呂はもう一度医師を目指す決心をしました。

達郎は、風が吹いただけでも痛がり、咲和子は何か手はないかと探ります。

しかし担当医は、難病のため現在の医療では太刀打ちできないと言いました。

達郎の痛みも次第に強くなり、亡くなることを望み始めます。

自身も医者である父は、神経因性疾通はどうすることもできないと分かっていました。

そして、母との思い出が詰まった自宅で最期を迎えることを望みます。

いのちの停車場【結末ラスト】父の最後の決断とは?

達郎は、自分の命が残り僅かだと悟り、自宅に戻ります。

自宅に戻れば、点滴などの治療を受けないはず。

達郎は、自分で自分の命のけじめをつけたいのでした。

そんな達郎を自宅で世話する咲和子に、仙川は亡き妻の話をしてくれます。

実は、仙川の妻は乳がんで亡くなったのですが、妻が自宅に戻りたいと言って帰宅した時、自ら命を落としたのです。

当時の仙川は、何としてでも妻に元気になって欲しくて、病院での治療を積極的に受けさせていました。

しかし、もう長くはない妻にとって、それはとても苦しいものだったのです。

ついに、父親の望みを叶える日が来ました。

その日のことは証拠として残しておこうとビデオ撮影し、医師の仙川はもちろん、野呂や麻世も立ち合います。

そして、達郎はその一生を自らの意思で終えました。

今回の場合は、過去の判決文で示された内容と合致しているので、何ら問題はありません。

でも咲和子は、罪の意識を拭い去ることができず、警察へ出頭しました。

さいごに

以上、「いのちの停車場」の原作小説のあらすじと結末ラストについてでした。

命の最後に向き合う、ということがテーマになっています。

そうすることで、より良い人生を生きていけるのかもしれませんね(^_-)-☆

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