映画「大河への道」は、落語家の立川志の輔さんの創作落語「伊能忠敬物語-大河への道-」が原作となっています。
本作は、中井貴一さんが主演を、松山ケンイチさんと北川景子さんがメインキャストを務め、2022年5月20日に公開されますね!
そんな映画「大河への道」について、あらすじと結末、感想などを紹介していきます♪
【大河への道】あらすじは?
立川志の輔の創作落語「伊能忠敬物語 大河への道」が、中西健二監督、森下佳子脚本、中井貴一、松山ケンイチ、北川景子共演で映画化、「大河への道」のタイトルで2022年5月20日に公開されるようだ。 pic.twitter.com/K8qd4EWYKn (映画ナタリー)
— cinepre (@cinepre) November 9, 2021
本作は、喜劇テイストの現代パートと、謎解きの要素を含んだ人間味溢れる江戸時代パートの2つで構成されています。
現代の世界からストーリーは始まりです。
日本地図を初めて作った人として知られる伊能忠敬ですが、千葉県香取市では、市に縁のある伊能忠敬を主人公の大河ドラマを作ろうとしていました。
地元の活性化を願う千葉県香取市にとって、大河ドラマの制作は、一大プロジェクトであり、絶対に成功させたいプロジェクトでした。
市は、若手脚本家に「伊能忠敬物語」の執筆を若手脚本家に依頼します。
そして迎えた、大河ドラマプロジェクトのプレゼンの日。
関係者一同は驚愕の事実を知ってしまいます。
「伊能忠敬物語」の執筆を依頼された若い脚本家が、プレゼンに飛び込んできて、伊能忠敬は初の日本地図を作った人ではないことを告げるのです。
若手脚本家が言うには、地図が完成する3年も前に、すでに伊能忠敬は他界していたとのこと。
じゃあ、日本地図を完成させたのは、いったいだれなのか?
伊能忠敬が初の日本地図を作ったのではないならば、大河ドラマの主人公としての意味を為さなくなります。
ピンチに陥った大河ドラマプロジェクトチーム慌てました。
今なら200年前、日本は江戸時代。
そこには、歴史に埋もれてしまった新事実がありました。
日本地図完成に隠された誰にも語られることのなかった秘密とは?
その事実は、涙なしには語れないものだったのです。
【大河への道】結末ラストは?
創作落語「伊能忠敬物語 大河への道」に基づく、中西健二監督、森下佳子脚本、中井貴一、松山ケンイチ、北川景子共演「大河への道」に、岸井ゆきの、和田正人、田中美央、溝口琢矢、立川志の輔、西村まさ彦、平田満、草刈正雄、橋爪功が出演しているようだ。 pic.twitter.com/Xt4XSYThSP (映画ナタリー)
— cinepre (@cinepre) December 10, 2021
時代は江戸時代。
伊能忠敬がこの世を去り、高橋景保と弟子たちは深い悲しみの中にいました。
高橋景保は天文学者なのですが、伊能忠敬の師・高橋至時の息子にあたります。
伊能忠敬は、日本地図の完成だけを目指し、長年、尽力を尽くしてきましたが、地図を完成させることはできなかったのです。
しかし、高橋景保も弟子たちは日本地図の作成をあきらめませんでした。
伊能忠敬がこの世にいないことを世の中に隠し、日本地図を完成させることを思いついたのです。
彼らは、伊能忠敬の夢を受け継ぐことを決意。
密かに、しかし壮大な日本地図制作のプロジェクトが始まりました。
そして、3年後、高橋景保と弟子たちは、ようやく日本地図を完成させます。
彼らは、完成した日本地図を将軍に献上しにいきました。
当然、将軍は、伊能忠敬の所在について尋ねます。
高橋景保は、日本地図を将軍に見せながら、「目の前にいる」と宣言。
将軍の目の前、畳一面に並んだ地図たち。
弟子たちは、伊能忠敬が地図を完成させる前に亡くなってしまったことを正直に明かしました。
日本地図の完成度の高さに感動した将軍は、伊能忠敬と弟子たち、そして高橋景保に敬意を示します。
そして、現代。
千葉県香取市の大河ドラマプロジェクトメンバーは、頭を抱えていました。
これでは、大河ドラマの脚本は、伊能忠敬の偉業を描いた物語ではなく、高橋景保が主人公のストーリーになってしまいます。
大河ドラマ制作のプロジェクト主任は、伊能忠敬と弟子たち、そして高橋景保による日本地図の誕生の裏側について考えます。
初の日本地図に秘められた物語は、大河ドラマにするには、壮大すぎることに気付いてしまうのでした。
現代の日本地図と、伊能忠敬と弟子たち、高橋景保らによって作られた地図とが、ピッタリと重なり合う映像がスクリーンに映し出されるところで物語は終わります。
【大河への道】感想は?
昨年、立川志の輔さんが描いた新作落語「大河への道−伊能忠敬物語−」を聴き伊能忠敬に感銘を受けゆかりの地を巡りました!
江戸の雰囲気が味わえる素敵なとこでした✨✨✨
🚩 千葉県香取市佐原 pic.twitter.com/nua7Y7J7lP— maimai (@gogogomaimai) June 14, 2019
歴史には記されることのなかった初めての日本地図誕生の秘話が語られるということで、非常に興味深い内容でした。
学生時代の歴史の授業で、誰もが、日本地図と伊能忠敬はセットで覚えるため、そこに疑問を持つ人はあまりいないと思われます。
しかし、映画「大河への道」では、日本地図の誕生に至るまでには、実は秘密があり、日本地図完成のために心血を注いだのは、伊能忠敬だけではなかったことが語られていますね。
歴史ミステリーというジャンルではありますが、感動的なヒューマンドラマだと感じました。
この作品は、前途多難な大河ドラマ実現を描いている現代のコメディ部分と、200年前の日本地図完成に隠された感動秘話が含まれる時代ミステリー部分の2つ構成で展開されていきます。
メインキャストである、中井貴一さん、松山ケンイチさん、北川景子さんの3人は、2つの時代に登場し、一人二役を演じました。
2つの時代を行き来するストーリーというのがおもしろいのはもちろんのこと、豪華なキャストによる一人二役という世界観が非常に興味深かったです。
さいごに
映画「大河への道」のあらすじや原作の結末、感想などをご紹介していきました。
本作は、日本の文化であり伝統芸能の落語の時代劇を映画化した2022年注目の映画です。
2022年1月には東京・PARCO劇場での再演も予定されており、映画だけでなく、原作の落語を観るのも良いですね。