【歪んだ波紋】のあらすじをご紹介していきます。
プロの記者が意図的に誤報を流していくのですが、その理由が最後に明らかになります。
でもそこに至るまでには、多くの人々が巻き込まれていくのです。
簡単なネタバレになっていますので、ぜひ読んでみてください♪
【歪んだ波紋】あらすじネタバレ
黒い依頼
『歪んだ波紋』NHK BSプレミアム11月3日(日) 明日夜10時~START!
沢村政彦/松田龍平
新聞社“新神奈川日報”の遊軍記者。流した「誤報記事」の影響と真摯(しんし)に向き合っていく。https://t.co/zk8OyXDdKM pic.twitter.com/yLJZRkIgl9— 松田龍平のつぶやき◇非公式 (@MRYUHEIbot) November 2, 2019
近畿新報の記者・沢村政彦(松田龍平)はひき逃げ事件を追うことになりました。
しかし事件での車両が、被害者の自宅にあった車と同じだという情報を受け取ります。
そこで沢村は被害者の妻に直接会い、実は犯人なのでは?と質問してしました。
しかし事故を起こした車両と被害者の自宅の車両は別物だったのです。
つまり沢村は誤報を真に受けて、取材してしまいました。
沢村に誤報を教えたのは同じ社内の中島と桐野(筒井道隆)です。
二人は近畿新報の売上低下を挽回するために、大きなプロジェクトを任されていました。
しかし記事になるようなネタがなかったため、誤報を沢村に教えたのです。
共犯者
相賀正和(長塚京三)は大日新聞の元記者です。
相賀の元同僚の垣内智成(65歳、胃がんで3年前離婚・イッセー尾形)が自ら命を落としたと連絡がありました。
実は相賀と垣内は30年以上も前に、コンビで借金についての記事を書いていました。
しかし当時グリコ森永事件の頃で、相賀はその事件を追うことになり、真面目で孤立していた垣内は一人で借金の記事を担当することになります。
当時公立中学で英語教師をしていた赤西峰子の兄・孝人は悪徳な借金業者をしていました。
その頃ペットショップの動物が盗まれるという事件があり、これが孝人らの犯行とする記事を垣内は書きます。
しかしこれは誤報で、赤西峰子はその記事のせいで教師を辞め再就職しました。
でも上手くいかず赤西峰子は悪徳業者から借金してしまいます。
赤西峰子に後ろめたさのあった垣内は、自ら借金をして赤西峰子にお金を工面してあげていたのです。
しかし赤西峰子のアパートが火事のため亡くなり、その数日後垣内も自らの命を落としたのでした。
ゼロの影
野村美沙(山口紗弥加)は3歳の一人娘を持つ母で元大日新聞の記者、夫は大日新聞の記者です。
現在は韓国語の語学教師をしています。
ある日美沙の語学学校で盗撮事件が起こり、犯人が逮捕されました。
しかしその数日後、盗撮犯人が娘の保育園へ保護者として、リクくんのお迎えに来ていたのです。
実はリクくんの父親・正田晶司は盗撮事件で逮捕されていたにも関わらず、すぐに釈放されていました。
それは彼の父・正田則夫弁護士が警察に借りがあったためです。
その借りとは、かつて警察が記者との会合の後、飲んだにも関わらず運転してしまったこと。
その事件を正田則夫弁護士がなかったことにしていたのです。
しかも警察が乗っていた車2台のうち1台の運転手は、飲んでいなかったものの美沙の夫・新一でした。
Dの微笑
【きょう注目の連ドラスタート】
11/3(日)22:00 BSプレミアム
「歪んだ波紋」(全8回)本日第1話‼︎
豪華キャストの社会派ドラマ!
(はら坊♣)#松田龍平 #松山ケンイチ #小芝風花 #juicejuice https://t.co/Mo925dLY48— NHKドラマ (@nhk_dramas) November 3, 2019
近畿新報の記者・吾妻裕樹(42歳・柔道の重量級)のところへ、大先輩の安田隆が訪ねてきます。
安田は吾妻に、バブル時代の裏ボスである安大成について調べて欲しいと依頼してきました。
吾妻が調べていくと、過去の報道が捏造されていることがわかってきます。
ある病院で点滴に何かを混入されたため、入院患者が8名亡くなった千田病院事件。
この犯人は転落した元ボクサーが犯人では?と報道されていましたが、これは捏造でした。
また関西の劇団員だった人気俳優・谷垣徹がファンの女性に何かしたという事件。
これも捏造されたものでした。
もちろん安大成の知人にインタビューしたという番組も…。
そのすべてを安田は知っていたのです。
それらの捏造を報道することを、安田は吾妻に望むのでした。
歪んだ波紋(最終回結末!)
三反園邦雄(松山ケンイチ)は大手の大日新聞を辞めて、独立系のウェブサイトニュース「ファクトジャーナル」を運営しています。
そんな彼の元に安大成の親戚だという元記者の安田隆が訪ねてきました。
安田は韓国で安大成とアポを取ったから取材に行くとのこと、その記事を地道な取材から読者から信頼の厚い「ファクトジャーナル」で公表して欲しいと依頼してきます。
その取材にはかつてひき逃げ事件の誤報に加担した桐野弘(筒井道隆)も同行することになりました。
しかしこの取材も捏造でしたので、「ファクトジャーナル」は誤報を流してしまいます。
三反園の元へ相賀正和(長塚京三)が訪ねて来て、安田や桐野らは手を組んで現在のマスコミに混乱を起こそうとしているのではないか?との情報を教えてくれました。
三反園は安大成の取材に、年老いた母の怪我のため同行できなかった自分を反省するのです。
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【歪んだ波紋】感想ネタバレは?
全ての誤報は安田や桐野が仕組んだものでした。
ネットにしても新聞にしても、公表されている情報に対しては私たちは真実であることと思って読んでいます。
でも真実ではなかったとしたら、と思うと怖いです…。
特に気になったのは「黒い依頼」での被害者の妻・森本敦子(小芝風花)や「共犯者」の加害者・息子のりく君でした。
誤報は読み手ではどうすることもできませんが、それにより傷付く人がいます。
森本敦子は夫を失った被害者でもあるのに、犯人だと誤報されてしまいました。
りく君の父親は窃盗事件の容疑者だったのに、逮捕されませんでした。
誤報で人生を狂わされる人たちがいる、そのことをもっと重視して欲しいと思います。
【歪んだ波紋】みんなの反応をネタバレ
みんなの反応は、はやりメディアは信じることしかできないということでした。
情報は見えないものですが、現場の人が汗水流して頑張って手にいれないと真実にならないのですね。
「暇な時につい開いてしまうネットニュース。
話半分に読んでいるつもりでも、
無意識のうちに脳にすりこまれていき、
何が正しいのか分からなくなる。
一方で、そこに対抗しようとする
レガシーメディアの焦り、そこから来る暴走。
あくまでも小説の世界の話だ。
そう信じないと、怖くて何も見れないし、読めなくなる。」「世の中の真実ってどこにあるんだろう。
今ここにある情報もとことん疑わしくなってくる。
人はどんな情報も自分のいいように解釈しがちだし。
見極める目なんてもてるんだろうか。
5編の繋がる短編には記者の苦悩や焦りが詰まっている」
(引用:BookLive)
さいごに
「歪んだ波紋」は問題提起で終わっています。
作者の武田武士さんの体験も含まれているので、武田武士さんにもいろいろ考えがあるということかなと思いました。
登場人物のその後も気になるので、続編が出ることを願っています(^_-)-☆
https://kiiroihiyoko.com/16911.html