現在ドラマが放送されている『ハムラアキラ』の原作小説『女探偵・葉村晶シリーズ』。
今回はその第2弾『依頼人は死んだ』のあらすじを紹介します。
それではどうぞ♪
Contents
『依頼人は死んだ』のあらすじネタバレ!
『濃紺の悪魔』
女性探偵の短編メインのシリーズ。
時代と共に主人公も加齢して四十肩とか笑える。
やはり長編作品の方が面白い。
作中で他の作品紹介がされるので読んだことがある作品が出るとテンションも上がる。#若竹七海#葉村晶シリーズ#読書履歴 pic.twitter.com/Uvitze3lBi
— 麺太郎@マラソン (@8desafiante) October 3, 2019
探偵事務所を退職して無職になった葉村。
彼女の元に、かつての上司・長谷川から依頼が舞い込みます。
内容は起業家・松島詩織の護衛をすること。
詩織の身の回りで嫌がらせが頻発しているそうで、本人はストーカーの仕業と考えていました。
実は詩織は伯父の働きかけで有名人に成りあがったのです。
でも、そんな生活に嫌気が差して、酒場で酔い潰れていた時に人の命を奪う依頼した様なのでした。
かなりぶっ飛んだオチに長谷川は詩織の話を嘘だと思っていましたが、まさか本当だったとは思いもしませんでした。
『詩人の死』
葉村が引っ越した先のマンションの同居人の婚約者で詩人志望・西村孝が自ら命を落した真相を探る話。
詩集を出版する夢を叶えようとした矢先で、自ら命を落とす動機が見えませんでした。
実は、西村の実家は有名な建設会社で、父親はその会長。
大学入学や公務員の重役就任も父親の権力が絡んでいました。
西村はそんな父親に反抗するも、結局は彼に従い、今回の詩集出版も父親の権力によるものと知った故のものでした。
『たぶん、暑かったから』
依頼人は依頼人の娘・市藤恵子が上司の命を奪おうとした事件を起こした事でマスコミから中傷されます。
そこで彼女の素性を調べて欲しいというものです。
当初、恵子は軽い鬱病があり事件当時の記憶は無いものの刑事責任能力はあると診断されていました。
後輩で専務の姪を庇う為と思われていましたが、終盤の恵子の発言がゾッとさせます。
『鉄格子の女』
依頼人は軽薄な男子大学生。
依頼の内容は書誌学の課題レポートに協力するもの。
取り上げた人物は、若くして自ら命を落とした寡作の画家・森川早順。
彼の奇妙な生涯に葉村ものめり込みます。
副題にもなっている作品『鉄格子の女』は森川の妻をモデルにしたものです。
当初妻が恐怖に耐えかねて逃げた最中に熱射病に掛かったと思われましたが、実際は森川が妻を故意に病に追い詰めたものでした。
『アヴェ・マリア』
教会で老婆が自ら命を落とす現場が目撃されました。
聖母マリア像が無くなっていた事から、他者によって命を奪われたのではないかと思われます。
その真相を水谷が探る話。
当初は容疑者の女性の犯行と思われましたが、実はその裏では容疑者の友人が彼女が自ら命を落とすことを後押しする為に計画したものでした。
マリア像をうっかり売った老婆が自分の命を奪って欲しい、と容疑者に頼んでいたのです。
でも、その時の容疑者の精神状態がどうだったのかは何とも言えません。
『依頼人は死んだ』
表題作。
検診を受けていないのにガン通知が来たという依頼人が犯人を捜して欲しいと頼むも、調査中に自ら命を落とした話。
その裏で新しく画廊が建てられたので、当初は画廊のオーナーが犯人と思われたのですが、実は依頼人の祖母の付き添いが依頼人の遺産である絵を手に入れる為に仕組んだものでした。
キーパーソンの市役所課長の正体に驚きです!
『女探偵の夏休み』
同居人の誘いで葉村が海へ旅行に行った話。
久々の休暇を謳歌するも、2日目の夜に事件が起きます。
真相はホテルの買収をしつこく誘われた事を受け、夜に崖まで出歩いていたところを犯人がやって来て驚かせ、その拍子に転げ落ちたというもの――事故に見せかけた事件ですね。
『わたしの調査に手加減はない』
自ら命を落した依頼人の友人が夢に現れる真相を探る話。
実はその友人は恵まれ過ぎた環境で育ったせいで我侭に育つも、子供が産めなかった故に離婚。
当初はそれが原因で精神を病み自ら命を落したと思われたのですが、実は依頼人が子供を授かったという写真付き年賀状を子供が得られなかった友人に送ったからでした。
依頼人は友人が自ら命を落したのが、自分のせいではないと言ってほしかったのです。
『都合のいい地獄』
『アヴェ・マリア』の後日談。
『濃紺の悪魔』終盤で登場した男からの電話に葉村が挑む話。
同居人の安全か水谷が妻の命を奪った真相どちらが欲しいかと訊かれ、葉村は前者を選択。
その後も次々と仲間が危険に晒されます。
どうにか仲間を救う事に成功しました。
男性の正体は不明のままでしたが、所長は「催眠術が使えるだけで、あくまでも万能でもない。仕事のし過ぎか何かでバランスを崩した病的な人間」と推測していました。
https://kiiroihiyoko.com/18477.html
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葉村晶の原作小説の順番は?
「この炎天下じゃ……」って、この真冬に真夏の話でしたね。世界で最も不運な探偵というキャッチフレーズを生かしたストーリー、上手くできてた。
あのばあさんの芝居がかった露骨な騒ぎ方といい、ハムラのとぼけた存在感といい、全体に現実からちょっとズレたような作風がいい。#ハムラアキラ 第2話 pic.twitter.com/LKudV1uhvT— 『ねたろうのブログ』公式 (@UUDRgLoJUzddED9) January 31, 2020
次に葉村晶の原作小説の順番についてご紹介していきます。
《葉村晶シリーズの順番》
『プレゼント』(1996年5月)
『依頼人は死んだ』(2000年5月)
『悪いうさぎ』(2001年10月)
『さよならの手口』(2014年11月)
『静かな炎天』(2016年8月)
『錆びた滑車』(2018年8月)
『不穏な眠り』(2019年12月)
『プレゼント』では、葉村晶は20代のフリーター。
長谷川探偵調査所に入社しました。
『依頼人は死んだ』では長谷川探偵調査所を退社します。
でも長谷川に契約社員として雇われ、調査員を続けました。
31歳までの物語です。
『悪いうさぎ』は31歳でフリーで探偵をしている長編小説になります。
『さよならの手口』ではミステリ専門の古本屋でバイトを始めました。
『静かな炎天』では葉村晶は40代になります。
『錆びた滑車』では、古本屋の2階にある白熊探偵社での調査員も始めました。
『不穏な眠り』でも引き続き、古本屋でのバイトをしつつ白熊探偵社の調査員もしています。

『依頼人は死んだ』へのみんなの声は?
#ハムラアキラ
W・F・ハーヴィー『炎天』より「こんな炎天下じゃどんな人間でも頭が変になる。」
今は真冬なのに真夏のドラマって。 pic.twitter.com/yZz0j7jBp5— しのぶ (@She73204576) February 1, 2020
みんなの声は、謎めいている物語が多くそこが返ってはまる、というものでした。
一匹狼に見える葉村晶ですが、意外と友達もいて安心しますよ!
「これはシリーズの2作目らしい。 モヤモヤする終わりかたがおおい 全編にわたり、立ち込める不穏な空気 先がきになる。」
「一度この女探偵にハマると抜けられないかも。短編はどれもキレがよく ちょっと怖い。気になったら依頼の調査が終わっても自分が納得するまで調べる、彼女の調査に手加減はない。不運はまだ少し?最後の「都合のいい地獄」はハラハラした。友達がいないかと思ったら 何人も登場して しかもみな訳あり。」
「第2巻からでも楽しめる連作短編でした。ミステリでハードボイルドなんだとおもうけど、サスペンスホラーのおもむき。謎の男、たいへん腹の立つ悪役だ。」
(引用:読者メーター)
さいごに
以上、葉村晶シリーズ2作目のあらすじネタバレでした。
彼女にはどんな場所にいても、仕事があれば食いついていく貪欲さがあります。
不運だけど、応援したくなりますよね(^_-)-☆
https://kiiroihiyoko.com/18414.html