ひな祭り

お嫁にいらした姉様にの意味とは?作者の悲しい過去が込められるいる?

ひな祭りの歌と言えばサトウハチローさん作詞の「うれしいひな祭り」を思い浮かべます。

その歌詞の中で『お嫁にいらした姉様によく似た官女の白い顔』という歌詞があります。
この意味がいまいち分からない方って結構いるのではないでしょうか?

私も「???」と思いながらも〇〇年生きてきました。
今回はその意味について考えてみます。

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「♪お嫁にいらした姉様に」について

解釈その➀

サトウハチローさんは32歳の時に離婚して、男の子1人と女の子2人を引き取られました。

女の子にひな人形をプレゼントしてその喜ぶ様子を歌にしたと言われています。
ですのでとても微笑ましい歌のはずなのですが、「お嫁にいらした姉様に」の歌詞に実はサトウハチローさんの悲しい過去が込められています。

サトウハチローさんには当時結婚が決まったいた18歳のお姉さんがいました。
しかし結核にかかりそのまま亡き人になってしまいます。

「白い顔」というのは結核にかかったお姉さんの顔が白かったからでしょう。

そう考えると何だかこちらも天国のお姉さんを可哀想に思ってしまいます。
少し寂しげな歌に聞こえてしまいます。

解釈その➁

ひな人形を飾って貰った女の子が、もうお嫁にいってしまった自分のお姉さんのことを思っているという説です。

日本は昔から「色白は七難隠す」というほど、色が白いことを美人の条件にあげていました。
そんな理由から「白い顔」は美人を表現しています。

ですのでお姉さんはとても美人な人だったのだと想像できます。

「いらした」の意味について

「お嫁にいらした」はお嫁にいったのか、お嫁に来たのか良くわかりませんよね?

「いらした」は「いらっしゃる」の過去形になります。
この言葉は「入(い)らせらる」(=「お入(はい)りになる」)が語源です。

意味は「行く・来る・いる」の尊敬語です。
しかし現代は使い方が違ってきており、「行く」の意味で使う割合が減ってきています。

ですので「お嫁にいらした」=「お嫁に来た」と解釈してしまいがちです。
お嫁に行ったのか、来たのかで歌詞の内容も違ってきてしまいます。

現代風の意味で解釈すると「お嫁にいらした姉様」は女の子のお家に来たお嫁さん=義姉、と言うことになります。

ですがそのような解釈はあまりしないようです。

この歌についての間違いとは?

♪内裏様とお雛様

お雛様は元々は天皇と皇后の結婚の儀を模して作られています。
内裏とは天皇家のプライベートな儀式(元服など)が行われる場所でした。

ですのでお内裏様とは天皇と皇后二人合わせた呼び名になります。
お雛様でいうと、男雛と女雛二人合わせてお内裏様です。

お雛様も男雛と女雛を合わせた言い方です。
なのでこの歌をそのまま受け取ると4人登場してしまいます。

♪赤いお顔の右大臣

画像の一番下が右大臣と左大臣です。
「うれしいひな祭り」の歌では右大臣は右側の人形を指します。

右大臣と左大臣は本来公卿(くぎょう)になります。
公卿は最高幹部として国政を担いました。

右大臣と左大臣以外の公卿は太政大臣・大納言・中納言・参議らの高官です。
この高官は三位以上になります。

三位以上の服装は文官束帯、四位以下は武官束帯と呼ばれるものを着用していました。

この歌の右大臣と左大臣と呼ばれる人形は武官束帯の格好をしています。
つまり「♪赤いお顔の右大臣」は実際は「左近衛中将」(さこのえちゅうじょう)が正式名称という説が有力です。

また右大臣や左大臣はお内裏様から見た時のことなので、飾った状態で見たら左の人形が右大臣、右の人形が左大臣になります。
歌では左右が逆転してしまっています。

このように「うれしいひな祭り」の歌には間違いらしき部分があります。

サトウハチローさんも間違いに気付いたのですが、その時はもう既にこの歌が世に広まってしまっていたため修正できなかったようです。

そのためサトウハチローさんはこの歌があまり好きではなかったと言われています。

最後に

歌や物語には作者の良い思い出だけでなく、悲しい思いでも込められていることは良くあります。

「うれしいひな祭り」は良い思い出としても悲しい思いでとしても解釈できるので、その時の気分で好きな方を選べますね。

でもどちらの解釈でももう離れてしまった人の事歌っているので何となく寂しげなイメージを持ってしまいます。

でも華やかなひな人形がそんな気持ちを打ち消してくれるようです。

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