本と絵本

5歳児の絵本はこれがおもしろい!『ポカポカホテル』

寒い冬は絵本も心が温まるような物語を読みたくなります。
この絵本は題名に「ポカポカ…」と付いているので、今の時期に読みたくなる絵本です。

内容について

題名:ポカポカホテル
作:松岡節
絵:いもとようこ
出版社:ひかりのくに
定価:1,200円(税抜)
ページ数:31ページ
発売日:2000年

たっちゃんは一人でお留守番をしていました。
すると一匹のきつねが、お母さんのスリッパを片方だけくわえて、走り去っていきました。
たっちゃんがそのきつねを追いかけていくと…。

あらすじ

たっちゃんがお留守番していると、きつねがスリッパをくわえて走って行きました。
たっちゃんは靴下のまま外に飛び出して、きつねを追いかけました。

そして垣根を潜って行くとお隣のお家の庭ではなく、知らない雑木林に着きました。

そこへ小さなしまりすが「君も冬ごもりに行くの?」と聞いてきました。
たっちゃんは「行くよ、僕も。」と言って、しまりすくんに付いて行きました。

すると「ポカポカホテル入り口」と書かれた看板がありました。
しまりすくんはその穴のようなトンネルに入っていきます。
たっちゃんも仕方なく入りました。

トンネルの中は真っ暗で何も見ません。
たっちゃんはしまりすくんに声をかけながら、やっとの思いでトンネルを抜け出しました。

するとそこがポカポカホテルでした。
木に色とりどりのスリッパがぶら下がっています。
その中で小さな動物達が冬眠しているのでした。

受付はお家で見たきつねでした。
たっちゃんはお家のスリッパを返して欲しいと伝えます。
でもそのスリッパで、さっきのしまりすくんがもう既に冬眠していました。

仕方がないのでたっちゃんはスリッパのことは諦めてお家に帰りました。

気がつくと眠りからさめました。
でもやっぱりお母さんのスリッパは片方ありませんでした。

私の感想です

いもとようこさんのやさしい絵が、気持ちをポカポカさせてくれます。
木にぶら下がっている色とりどりのスリッパで冬眠するなんて、可愛らしいホテルですね。

「不思議の国のアリス」のようなお話だと思いました。

息子の反応です

たっちゃんがしまりすくんとちょっとした探検に行くのが楽しいようです。
知らない世界へ行くお話は子供の好きなジャンルです。

冬眠する生き物について

冬眠する生き物が紹介されています。

やまね
りす
こうもり
かえる
かめ
かたつむり
てんとうむし

小さい生き物は年を越せないと思っていたのですが、ちゃんと生き延びているのですね。
ちなみに冬眠するのは変温動物(魚類、両生類、爬虫類)で恒温動物(鳥類、哺乳類)は冬眠しません。

でも例外があり小型の恒温動物やクマは冬眠します。

りすなどの小型の動物は冬場は餌が少なく、体温維持が難しいので冬眠します。
クマは冬眠と言うより睡眠に近いようです。

最後に

最近は温暖化のせいかまだ1月だというのに春めいています。
こんなお天気では冬眠中の生き物たちも起きてしまいそうですね。

これからまだ寒波がくるらしいです。
まだまだ冬を堪能したいので、お手柔らかに寒波を願っています。