昨日はクリスマスイブでした。
我が家では24日の朝にプレゼントを枕元に置きました。
保育園当日にプレゼントを貰ったら、おもちゃで遊んでしまい保育園に行きたがらないかも、と思ったからです。
日曜日にプレゼントのおもちゃで思う存分遊んだので、今日は保育園に素直に行ってくれました。
良かったです。
内容について
![](https://kiiroihiyoko.com/wp-content/uploads/2017/12/CIMG0428-e1514180254490.jpg)
題名:めっきらもっきらどおんどん
作:長谷川摂子
絵:ふりやなな
出版社:福音館書店
定価:800円(税抜)
ページ数:32ページ
おすすめ度 ★★★★★
読み応え度 ★★★★
絵の可愛さ ★★★★★
子供熱中度 ★★★★★
かんたは誰かと遊びたいのに今日に限って誰もお友達が見当たりません。
やけになってメチャクチャな歌をうたいはじめました。
すると風が吹き、近くの穴のなかから奇妙な声が聞こえてきます。
かんたが穴の中に顔をいれてのぞいてみると、穴の中に落ちて行ってしまいました。
穴の中にはどんな世界が待っているのでしょうか?
おとぎ話の世界が楽しめます。
表紙の絵を見ると何だか恐ろしげですが、読んでいるととても楽しそうになります。
妖怪達と一緒に遊びたくなります。
絵は水彩タッチで綺麗です。
3人の妖怪も可愛らしく描かれています。
でももんもんびゃっこはきつねだし始めは取っつきにくいのですが、絵本を読んでいると気にならなくなります。
子供と遊ぶのが大好きな妖怪なのだなぁ、と思えてきます。
日本の昔話のような絵本です。
あらすじ
かんたは一緒に遊んでくれる友達を探しているに誰も見つかれません。
とうとう神社までやってきました。
でもやっぱり誰も見つかりません。
やけになってメチャクチャな歌を歌いました。
『ちんぷく まんぷく
あっぺらこの きんぴらこ
じょんがら ぴこたこ
めっきらもっきら どおんどん』と。
すると近くの穴から声が聞こえてきました。
『ええうた ええうた』
『こっちゃこい こっちゃこい』
不思議に思ったかんたは穴の中をぞき込みました。
すると穴の中に吸い込まれていきました。
![](https://kiiroihiyoko.com/wp-content/uploads/2017/12/d7202c55e1405ab3286b34224a1fce44_s-e1514180626268.jpg)
落ちたところは夜の山です。
向こうからへんてこりんな3人組が飛んできます。
3人はもんもんびゃっこ、しっかかもっかか、おたからまんちんと名乗ります。
でもかんたはへんてこりんな3人と遊ぶのはイヤだ、と言いました。
すると3人は大声で泣き始めます。
仕方がないのでかんたは一緒に遊ぶことにしました。
遊ぶ順番はじゃんけんで決めます。
1番目はしっかかもっかかになりました。
しっかかもっかかとは首に風呂敷を巻いて、枝から枝へと飛び移るモモンガごっこをしました。
空を飛ぶのは子供の夢です。
読み聞かせの中で、子供達も心の中で楽しく空を飛んでいることでしょう。
2番目はおたからまんちんです。
その名の通りお宝の玉を交換してくれます。
かんたはビールのおおかんを持っていました。
おたからまんちんはそれを喜んで受け取ります。
そして替わりに海が見える不思議な水晶玉をくれました。
![](https://kiiroihiyoko.com/wp-content/uploads/2017/12/3c95fbed96773df4d8f5650c6ae1cb1c_s-e1514180947197.jpg)
海の見える水晶玉。
何とも不思議で綺麗な感じです。
最後はもんもんびゃっこです。
もんもんびゃっこは縄跳びの名人でした。
お空の月も入るほどの大縄飛びです。
かんたもきゃあきゃあ楽しみました。
そして135回も飛びました。
次は3人で丸太に乗って空も飛びました。
あの不思議な歌をうたいながら。
たくさん遊んでお腹が空きました。
4人は甘ーい餅のなる木を見つけて食べました。
お腹がいっぱいのなると妖怪の3人は寝てしまいました。
かんたは一人起きていました。
でも一人ぼっちになると寂しくなって「おかあさーん!」と叫んでしまいました。
その言葉は言ってはいけない言葉でした。
「おかあさーん!」と言ったとたん、かんたは空の渦巻く光に飲み込まれてしまいました。
気づくとさっきいた神社の前に着いていました。
後でその神社に行ってみてもあの3人の声は聞こえません。
へんてこりんな歌も忘れてしまいました。
あの歌をうたえばまたあの3人に会えそうな気がするのだけど…。
5歳児の反応は?
![](https://kiiroihiyoko.com/wp-content/uploads/2017/12/2c4ef23aff168b3e80e09869f25701b6_s-e1514325017606.jpg)
『ちんぷく まんぷく…』と一緒に口ずさんでいました。
しかも読み聞かせの途中でその部分になると我先に、と口ずさんでいます。
意欲的に読み聞かせに参加せてくれるのは母として嬉しいです。
妖怪達と遊ぶシーンは、ムササビごっこと大縄飛びは「怖いからイヤ!」と言われてしまいました。
お宝交換は「やりた~い!」だそうです。
確かに息子はビー玉などたくさんあるものを触っているのが好きです。
仮面ライダーは大好きですが、ちょっと女の子っぽいのかな?
お餅のなる木はもちろん「食べたーい!」だそうです。
しかも一番大きいのを2個です。
食いしん坊な息子なのでした。
作者の長谷川摂子さんについて
東京大学大学院哲学科を中退し、その後6年間公立保育員に勤務されました。
絵本の出版は数多くあります。
昔話や不思議な世界のお話などです。
昔話や不思議な世界のお話は、別世界があるような気がして大人も楽しめます。
子供の創造力を豊かにしてくれるはずです。
長谷川摂子さんの他の絵本も是非読んでみたくなりました。
最後に
絵本の読み聞かせで伸ばしたいのは子供の創造力です。
昔話には創造力を伸ばす要素が多いと言われています。
しかし年齢が上がれば上がるほど想像力も減っていきます。
子供が小さい時に昔話を活用して、是非子供の創造力を伸ばしていきたいですね。