本と絵本

5歳児の絵本はこれがおもしろい!『サンタさんだよ かえるくん』

「クリスマスの日は玄関の鍵を掛けないでね」と息子が言いました。
サンタクロースは玄関から入ってくると思っているようです。

可愛い発言だったので「わかったよ」と答えました。
サンタクロースは人間だと思っているようです。

内容について

作:さくら ともこ
絵:塩田 守男
定価:1,068円(税抜)
ページ数:32ページ

おすすめ度 ★★★★
読み応え度 ★★★★
絵の可愛さ ★★★★★
子供熱中度 ★★★★★

そりから落ちてしまったサンタクロース。
寒くて冬眠中のかえるくん達のお家の暖炉で休ませてもらっていました。
お部屋が暖かくなり、冬眠中のかえるくん達が起きてしまいました。
いったい何が始まるのでしょうか?

あらすじ

絵が味があって可愛らしいです。
子供も好きな絵だと思います。

サンタさんは地図に載っていない小さな家を見つけました。
もっとよく見ようとして身を乗り出したらそりから落ちて、池に入ってしまいました。

暖をとろうと、小さなお家にお邪魔します。
するとそこは7匹のかえるくんのお家でした。

かえるくんたちは冬眠中ですやすや眠っていました。
サンタさんは暖炉に火を付けて温まりました。
そしてうとうとと眠ってしまいました。

急に温かくなったので春になったと思い、かえるくんたちは起き出しました。
でもサンタクロースをしらないかえるくんたちは知らないおじいさんにに興味津々。

そのうちサンタさんも起きてプレゼントの配達に行こうとします。
でもそりから落ちて、袋が破れていました。

そこで縫い物が上手なうさぎのおじさんのお家へみんなで行きました。
かえるくん達はサンタさんのポケットに入って温かく行くことができました。

うさぎのおじさんは破れた袋に可愛い星のアップリケを縫い付けてくれました。
ついでにサンタさんのズボンが破れてしまったのも縫ってくれました。

トナカイの引くそりがようやく戻ってきました。
サンタさんはかえるくん達を家まで送ってくれました。

かえるくんたちは途中でまた眠ってしまいました。
サンタさんはそんなかえるくんたちにもちろんプレゼントを贈りました。
うさぎのおじさんもプレゼントを贈りました。

でもプレゼントは何か、冬眠が終わって春にならないとわかりませんが…。
(裏表紙にかえるくん達のプレゼントの一部が載っています。)

私の感想です

まだ小さいかえるくん達とサンタのおじいさんとのやりとりが心温まるやさしいお話です。
まるでおじいちゃんと孫のようです。

サンタさんは実は陽だまりのように温かい我が子のおじいちゃんなのでは?、と思ってしまいます。
おじいちゃんやおばあちゃんは親にはない温かさがあると思います。
クリスマスは家族の温かさを感じる日でもあるのかもしれません。

カエルについて

カエルの習性についても学べます。
カエルの冬眠は種類によって地中、落ち葉などの下、水の中になります。

10℃以下になると冬眠を始めます。
だいたい10月~11月です。

こちらの動画は冬眠中のカエルです。

冬眠中でも体を動かすこともあるようです。
ちなみにアマガエルの寿命は8年もあるそうです。
「寝る子は育つ」ですね。

また「カエル=福が返る」で縁起が良いものとされています。
そんなことも子供と一緒にお話ししたいです。

こちらの絵本は「かえるくんシリーズ」として何冊か出版されています。
可愛らしい絵本なので是非読んでみたいです。