【シャーロックホームズの思い出】簡単なあらすじネタバレについてのご紹介です。
全部で11の短編が収録されており、シャーロックが亡くなった「最後の事件」もあります。
それでは全話を簡単に説明していきます♪
Contents
【シャーロックホームズの思い出】簡単なあらすじネタバレ!
白銀号事件
左の挿絵は「白銀号事件」で、ホームズが右手を馬の首に当てて謎を解く瞬間だが、その手には手袋が描かれている。シドニー・パジェットが創造した、トップハットに手袋という、ドレスアップしたホームズの魅力を挿絵から読み解いて、見事に復元したのが、右のジェレミー・ブレットだ。#シャーロック pic.twitter.com/5Pzyq0mZrH
— ストランド版 シャーロック・ホームズ (@strand_japan) May 5, 2019
ある晩、一番人気の競走馬である白銀号がどこかへ消えてしまい、その調教師が亡くなりました。
実は調教師は浪費家の女性と交際していたのです。
そのお金稼ぎのために白銀号がレースで優勝しないようにするため、白銀号にわざと怪我をさせようとしました。
黄色い顔
ホップ商のグラント・マンロー氏は未亡人の妻エフィと暮らしていました。
しかしエフィが隣の別荘に夫に秘密で通うようになり、また100ポンドものお金を欲しがったりするようになります。
実は元夫は病気で亡くなったのですが、一人娘は病弱だったためエフィはその子を乳母に預けてアメリカを立ち去っていたのです。
しかし女の子は元気になり、子供に会いたくなったエフィが数日間隣の別荘に来るよう依頼したのでした。
女の子は色黒を隠すために黄色い仮面を被っていたのです。
マンロー氏はその女の子を受け入れ、今後は3人で暮らすことになりました。
株式仲介店員
株式仲介店員のパイクロフト氏は元の店が倒産したため、モーソン商会を経由してピンナー氏のフランコ・ミッドランド金物会社に就職しました。
しかし社員は自分一人で、仕事も金物屋の住所リストを書くだけです。さらにモーソン商会には連絡してはいけないと言われます。
シャーロックが来ると、ピンナー氏は別室で自ら命を落とそうとしていました。
実はピンナー氏は兄弟で、兄がパイクロフト氏になりすましてモーソン商会の証券を盗もうとしますが失敗し逮捕されてしまいます。
それを悲しんだ弟は命を落とそうとしたのでした。
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グロリア・スコット号事件
シャーロックが大学時代の親友ヴィクター・トレヴァーの父親についての推理をし、その能力を絶賛されたのが探偵となるきっかけでした。
実は親友の父親トレヴァー氏には過去がありました。
トレヴァー氏の本当の名前はジェームズ・アーミティジと言い、元銀行員でしたが賭け事の借金の支払いのため銀行のお金を使ってしまい流刑となります。
流刑地へ向かう途中、因人が反乱を起こし正統派のアーミティジとエヴァンスと反対派のハドスンが生き延びました。
その後アーミティジとエヴァンスは名前を変えて金鉱の採掘で成功し、イギリスへ戻ってきたのです。
その後反対派のハドスンが戻って来て脅されトレヴァー氏は心臓発作で亡くなりますが、エヴァンスはハドスンの命を奪って逃亡しテライ茶園で成功しているということです。
マスグレーヴ家の儀式
神戸異人館の英国館には、日本シャーロック・ホームズ・クラブの助言の元『マスグレーヴ家の儀式書』の描写からできる限り忠実にベーカー街221Bのフラットを再現した一角があるので、シャーロック・ホームズ好きは全員足を運んでほしい… pic.twitter.com/Yiib6P3euz
— – サ ト リ – (@satori_osyashin) January 26, 2019
レジナルド・マスグレープはシャーロックの大学時代の友人で、現在は地方選出議員で、マスグレープ家はイギリスでも最も古い貴族の末裔でした。
その一番古株の美男子執事ブラントンが、書斎で古文書の儀式文を読んでいたため1週間後に屋敷を出ていくよう伝えたのですが、3日後に姿を消します。
すると彼の元婚約者で同じ屋敷のメイドだったレイチェルが倒れ、失踪しました。
実はブラントンは儀式文から昔のイギリスの王冠を手に入れようとしていたのです。
しかし何かの誤りが発生したため、ブラントンは命を落としたのでした。
ライゲートの大地主
情緒不安定だからライゲートの大地主の「ワトソンくんの旧友の別荘について来て誰よりもくつろぐホームズ先生」の画像を見て心を落ち着かせるしかない pic.twitter.com/x0lrPoPsqd
— あかもち (@iieeii_m31) August 4, 2017
過労のシャーロックはワトソンと共にライゲートにあるヘイター大佐の家へ療養に行きます。
ある日有力者アクトン家に泥棒が入り、その翌朝には大地主カニンガム家の馭者ウィリアムが命を奪われました。
アクトン家とカニンガム家は土地についての裁判中です。
実はカニンガム家の親子が裁判の書類を盗むためにアクトン家に泥棒に入ったのでした。
それを馭者ウィリアムに知られてしまったため、彼の命を奪ったのです。
背中の曲がった男
イギリス軍の将校、ジェームス・バークレー大佐がホテルの庭付きの部屋で亡くなります。
その時夫人と口論していたのを女中などが聞いていました。
バークレー夫人はかつてヘンリーという男性のことが好きでした。
バークレー大佐はその恋仇ヘンリーを陥れたため、ヘンリーはイギリス敵軍の捕虜となり背中が曲がってしまい、マングースの芸で生き延びていたのです。
そのヘンリーがバークレー大佐の目の前に現れたため、驚いたバークレー大佐は自然に亡くなってしまいました。
入院患者
開業資金のなかったトレヴェリアン医師は、見ず知らずのブレシントンという人物の投資を受けて素晴らしい医院を建て成功します。
ブレシントンは病室の一室に暮らしていました。
実はブレシントンはかつて仲間5人と共に銀行強盗をして、仲間の一人が人の命を奪ってしまいました。
その後5人全員が逮捕されますが、ブレシントンは減刑のために事件の詳細を警察に告発します。
その復讐のためにかつての仲間がブレシントンの命を奪ったのです。
その後仲間たちは客船で逃亡しましたが、その船は難破しました。
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ギリシャ語通訳
ギリシャ語の通訳の仕事をしているメラス氏が、怪しい屋敷で監禁されている様子のギリシャ人ポールの通訳をさせられます。
ポールは妹ソフィーが付き合っていた男ラティマーから、ソフィーに財産を譲る書類にサインをさせられ、命を奪われました。
何も知らないソフィーはラティマーと仲間のケンプと列車で逃亡しますが、シャーロックに追われたラティマーは列車から落ちて亡くなります。
ソフィーとケンプも次の駅で逮捕されました。
海軍条約文書事件
ジェレミー・ブレットホームズの「海軍条約文書事件」のシーンを色鉛筆で描いてみました。#シャーロック・ホームズ #JeremyBrett #色鉛筆 pic.twitter.com/HIFCtxe2cm
— えのころ工房◎絵 (@enokoro1999_e) January 13, 2018
ワトスンの古い学友で名門の家の出のパーシー・フェルプス氏は、外務大臣の伯父ホールドハースト卿から英国とイタリアの秘密条約文章の原本を預かり、書き写すよう指示されます。
しかしある日その原本が紛失してしまい、それを気に病んだフェルプス氏は伏せってしまいました。
実はフェルプス氏の婚約者ハリソン嬢の兄ジョゼフ・ハリスン氏が出来心で原本を盗んでいたのです。
そしてそれを元自分の部屋だった場所に隠していおいたのですが、その部屋をフェルプス氏が病室として使用していたので、返すことができなかったのでした。
最後の事件
バーティツ。#シャーロック #ホームズ がモリアティ教授をライヘンバッハの滝に投げ込んだ武術バリツはこれでは?という説があります。 https://t.co/qir2HWbOrP
— ホームズ仏滅会 (@wholmes221b) May 15, 2019
シャーロックは自分と同じ才能を持つ宿敵ジェームズ・モリアーティ教授を何とか逮捕しようと画策し、成功かと思われました。
しかしモリアーティ教授がそのことに気付いたため、シャーロックはワトソンと共に列車で逃亡します。
やはりモリアーティ教授は後を追って来ており、シャーロックはライヘンバッハの滝でモリアーティ教授と一騎打ちとなり、二人とも滝壺に落ちていきました。

【シャーロックホームズの思い出】感想!
この短編集では人の命が奪われる事件ももちろんありますが、そうでない事件もあります。
特に「黄色い顔」はマンロー氏がエフィ夫人の連れ子を受け入れるという、シャーロックホームズのシリーズでも最も心が癒されるお話です。
「海軍条約文書事件」もなぜその文章を盗んでしまったのか、偉い人のものに興味を引かれてしまうのは人間のさがなのかもしれないと思いました。
この事件も何だか可愛らしい事件でしたね!
でも「最後の事件」でシャーロックホームズを終わらせてしまいます。
コナンドイルは歴史小説が書きたくてシャーロックを終わらせたということですが、そんな可愛らしい事件も書ける人だったので、やはりシャーロックを書くのがあっていたのだと思いました。

【シャーロックホームズの思い出】みんなの声は!
当時のイギリスには人種差別があったのに「黄色い顔」ではそれを吹き飛ばすような結末となっているため、このストーリーはとても人気でした。
「最後の事件」はあっけなかったという声が多くありました。しかもシャーロックのお兄さんが登場するので気になるお話でもあります。
「再読。設定が深すぎて、え?と思う部分やよく分からないところもありますがホームズの推察力が止まらずでスゴい。ホームズのお兄さんの話ももっと読みたい!」
「「思い出」では個人的に、ドイルが執筆した当時は黒人差別が根強く蔓延っていたはずにもかかわらず、あたたかな結末を迎えた「黄色い顔」が好きです。」
「どの作品もそれぞれのテンポがあり話によって絶妙だと思った。飽きない。もっと読みたくなる。そして時に事件の動機が壮大!特に好きなのは「黄色い顔の男」。結末は必ずしも完全懲悪ではないが、良心の呵責を無言で問われる余韻が残る。」
「個人的には「黄いろい顔」がオススメ。当時の背景には差別があったと思われるが、話の最後に救いがある点が好きだ。 」
(引用:読書メーター)
さいごに
「最後の事件」でコナンドイルはシャーロックを終わりにしたかったのですが、約10年後にシャーロックを生き返らせました。
やはりファンの要望を無視できなかったのですね!
その後探偵を辞めて養蜂業を営むまでこのシリーズは続きました(^_-)-☆
https://kiiroihiyoko.com/16022.html