吉永小百合さん主演の映画「いのちの停車場」が、2021年5月21日(金)より公開されます。
これは、人生の最後の時間を大切にすることがテーマのお話しです。
最後まで懸命に生きようとする人々の姿に心打たれます。
そこで今回は、「いのちの停車場」の原作小説のあらすじと結末ラストについてご紹介していきますね(^^♪
Contents
いのちの停車場【あらすじ】咲和子の転機
╋━━━━━
:まほろばこぼれ話
━━━━━╋金沢で在宅医として働き始めた咲和子(#吉永小百合)🩺👩⚕️
ここでは、看護師の麻世(#広瀬すず)と共に、自転車で患者宅を訪問します🚴♀️💨吉永さんが自転車に乗るのは、なんと約10年ぶりだとか😲#いのちの停車場 5月21日公開🎞 pic.twitter.com/fyc7e4tosf
— 映画『いのちの停車場』公式 (@Teishaba_movie) April 18, 2021
白石咲和子(吉永小百合)・62歳は、現在城北医科大学病院の救急救命センターの副センター長を務めています。
今夜は、中堅医師がみんな外出してしまったため、咲和子がホットライン担当になりました。
何事もないことを祈る咲和子でしたが、そんな思いとは裏腹に大規模な交通事故が起こってしまいます。
東池袋で、大型観光バスが都電に衝突し横転し、さらに玉突き事故も発生したのです。
すぐに対応できる緊急用のベットは2台しかありませんでいたが、咲和子は要請された重症者7人全員を受け入れました。
すべて自分で責任をとると言って。
何とかして7人全員の命を救いました。
しかし、ウォークイン(自分で外来に来た患者)の虫垂炎の少女の点滴を、他の医師が手を離せなかったため、医師免許合格前の野呂聖二(松坂桃李)がやったことに、母親が激怒してしまいます。
咲和子は、この責任を取って大学病院を辞めることにしました。
いのちの停車場【あらすじ】老々介護の場合
咲和子は、実家のある金沢へ戻ります。
父・白石達郎(田中泯)は加賀大学医学部付属病院の神経内科医をしていて、講師どまりでしたが研究者としては一流でした。
母親は、5年前に交通事故で亡くなっています。
咲和子は、父の同級生の息子・仙川徹(西田敏行)が2代目として継いでいる「まほろば診療所」に、勤務することになりました。
仙川の妻は、40歳の時病気で亡くなっています。
「まほろば診療所」は在宅専門の診療所でしたが、仙川は現在坂道で転んで骨折してしまったため、現在は往診できません。
そこで咲和子が往診することに。
1件目の患者は、徳三郎(泉谷しげる)とその妻(松金よね子)でした。
あまり裕福でない徳三郎は、寝たきりでパーキンソー病のシズと二人暮らしで、徳三郎が一人で介護しています。
でも、医療に必要なものも倹約するため、医師泣かせな家族でした。
看護師の星野麻世(広瀬すず)が上手く仲介してくれたので、何とか診療を終えます。
でも、咲和子は緊急医療とは違い最高の医療を思う存分できないもどかしさを感じました。
その日、咲和子が帰宅すると野呂がいます。
自分の責任で咲和子を退職させてしまったことに、責任を感じていたのです。
ということで、野呂は往診する咲和子らの運転手をするこに。
数日後、シズの容体が思わしくなかったため、徳三郎は救急車を呼んで病院で治療を受けます。
徳三郎は、命が尽きようとしているシズを、受け入れ難いのです。
咲和子は徳三郎に、亡くなる直前の患者の様子を細かく説明します。
そのため、その時が来ても徳三郎は慌てることなく対応し、咲和子を呼び寄せて看取ることができました。
こうして咲和子は、在宅医療の重い現実を受け入れていきます。
いのちの停車場【あらすじ】若手IT経営者の場合(伊勢谷友介)
抽選プレゼント案内
吉永小百合主演作『いのちの停車場』が2021年5月21日(金)より公開されます!
今回、5月11日(火)夕刻より渋谷TOEIにて行われる一般試写会のペアチケットを5組10名様にプレゼント!応募方法は当アカウントのフォローとこのツイートのRTだけ!
応募締切は4月25日(日)23:59まで! pic.twitter.com/hrkeojuAdA— エンタジャム (@EnterJam) April 14, 2021
今日は、新たに紹介された40歳の江ノ原一誠(伊勢谷友介)を訪問します。
江ノ原は、金沢でも有名なファッション通販サイトを経営する社長です。
そんな江ノ原の自宅は、自分の会社がある自己所有のオフィスビルの最上階にありました。
《江ノ原一誠のプロフィール》
・学歴;加賀大学大学院の情報通信工学の博士号取得
・ニュージーランド留学経験あり
・現在は妻と二人暮らし
・会社には現在120人が働いている
ラグビー愛好家であった江ノ原は、会社のラグビー部で練習試合中に脊髄を損傷し、四肢が動かなくなってしまいました。
頭が良く切れ者の江ノ原は、再起をかけ最先端医療を受けたくて、その橋渡しをしてくれる在宅医を探していたのです。
脊髄損傷の再生医療については、佐和子には専門外でしたが、診療所に戻るとその分野の資料を読み漁り、何とか知識を得ます。
この場合の治療は、肝細胞を患者から採取し、それを培養してから点滴で再び患者へ戻すというものです。
咲和子は、加賀大学医学部教授で日本再生医学会理事の柿沢から、富山の再生医療の専門医を紹介してもらいました。
ただし、この治療はまだ有効性が確認段階で、安全性も保障されていません。
また自費診療となるため、1回の点滴が1500万円にもなります。
それでも江ノ原は、この治療を受けることに承諾しました。
でも、もしも失敗したときは延命治療はしないで欲しいと、江ノ原らしいこと言います。
咲和子は、ちょうど同じころ父・達郎(田中泯)からも、もし自分に何かあったら延命治療はしないでくれ、と頼まれました。
交通事故で延命治療していた母のようにはしないで欲しいと。
咲和子は、あまり納得できませんでしたが、渋々頷きしました。
いのちの停車場【あらすじ】ゴミ屋敷の老女の場合
秋の始まりに、一人暮らししている新患の大槻千代(78歳)の依頼がありました。
千代は高血圧と糖尿病を患っています。
また、千代には一人娘の尚子がいましたが、尚子は年下の小崎裕斗と結婚して定食屋を営んでいるため、一緒には住んでいません。
尚子夫婦が営んでいる定食屋は、千代とその夫から引き継いだ店で、現在はお洒落なカフェ風に改装され、繁盛しています。
千代の家は、悪臭のするゴミ屋敷でしたが、一方で一日の大半をお風呂で過ごすほどのお風呂好きの女性でした。
千代と尚子は、親子関係が上手くいっていませんでいたが、咲和子が仲に入ってアドバイスするうちに、尚子夫婦が千代の自宅を掃除してくれるようになり、次第に家の中が綺麗になっていきます。
そんな時、千代がお風呂場から出る時に転んでしまい、頭から血を流し救急車で病院に搬送されました。
大事には至りませんでしたが、検査をするためにしばらく入院することに。
しかし入院が長引くにつれ、このままでは「老衰」で亡くなると医師に告げられます。
今まで母親を憎く思っていた尚子ですが、この状況を不憫に思い、咲和子にもう一度在宅介護をしたいと相談しました。
咲和子の提案で、自宅をなるべくバリアフリーにしますが、お風呂は直せません。
すると千代は、尚子の店舗兼自宅へ「もらい風呂」のために毎日通うようになりました。
咲和子は野呂とバーで飲んでいると、野呂の兄は消防士でしたが、去年お台場で帆船が炎上した事故で亡くなったと知ります。
そのため、野呂は緊急病院で患者を受け入れないのはおかしい、という考えになったのです。
その日咲和子が家へ帰ると、父が足を踏み外して、床に倒れていました。
大事はありませんが、大腿骨骨折や内臓損傷の可能性もあります。