役者さんの中で「名バイプレーヤー」と呼ばれる方、たくさんいらっしゃいますよね。
でも「名バイプレーヤー」として活躍する高橋努さんのプロフィールやエピソードについてはあまり知られていません。
今回は高橋努さんってこんな人ですよ、という「高橋努さん~入門編」ということでご紹介していきましょう♪
プロフィール
高橋努さんは1978年8月23日生まれ。
そして今は39歳(2018年7月現在)。
東京の江東区生まれのチャキチャキの江戸っ子だったんですね!
最終学歴は国士舘大学卒業で、体育教員免許を持っているそうです スッスゴィ…(゚Д゚ノ)
学生時代はサッカー部に所属し、芸能人でサッカーの旨い選手の常連として名を連ねます。
また同時に、3つ上の先輩に口説かれてフリー芸人「アフロドッグ」という名前で活動していました。
名前の由来はそのまんま、高橋努さんが金髪アフロヘアだったところからきています(ノ゚ρ゚)ノ ォォォ
その後26歳に巨匠蜷川幸雄氏の舞台に出演すると、お笑いの道ではなく役者を選び、時折小劇場に出演していました。
では何故役者の道を選んだのでしょうか?
高校の同級生に役者のきたろうさんの息子さんがいたそうです。
きたろうさんと言えば、大竹まことさんと斉木しげるさんの3人で「シティボーイズ」という独特な世界観を持つ伝説のコントユニットのメンバーでした。
役者の道へ傾いていた高橋努さんは、その同級生を交えて3人でコントユニットをやっていた時期がありました。
稽古をしているとそこへきたろうさんがひょいと現れ、突然稽古をつけてくれたそうです。
きたろうさんは当時、すでにお笑いから役者へ移行してしている時期でもありました。
その本物の演技を生で見た高橋努さんは役者になることを決意したそうです(゚Д゚ノ)ノスゲー!!!
しかしそこからは厳しい現実の日々でした…。
自分がイケメンでないことは自覚していたそうで、「自分にしか出来ないものをやりたい」と、自分を必要としてくれる道を探し始めます。
小劇場出演していた頃は日雇いアルバイトとの掛け持ちで、生活はどん底だったそうです。
ある日のこと、バイトへ行く途中で交通事故に遭い、怪我をしたままバイト先に向かったこともありました。
それだけ「今のお金」が必要だったのですね(;。;)
いつ落ちてもおかしくない綱渡りの生活を繰り返す中でも、「自分は絶対出来る」と思い続けてきたことで、毎日を懸命に生きてきたのでしょう。
そして遂に蜷川幸雄氏の舞台に上がるチャンスを得ました。
台詞も役名もない端役でしたが、ここからが役者人生の始まりでした(ง •̀_•́)งがんばれ
その稽古中に高橋努さんは巨匠からこう言われます。
「お前はアルバイトばっかりやってるから、フリーターみたいな顔してるんだよ。」
と。
その言葉が胸に刺さり、翌日からバイトを全て辞めたそうです。
自分の生活も顧みずすっぱりと決断した高橋努さん、凄いですね!
巨匠がかけてくれた言葉の意味を、「役者ひと筋で頑張れ」というメッセージと捉えたからこそ踏ん張れたんじゃないでしょうか(^^)
おかげで今は小栗旬さんや綾野剛さんが籍を置く『トライストーン・エンターテインメント』という事務所に所属し、自身が主宰する『渋谷ハチ公前』という演劇チームを持ち、作家としてまた時には演出家としての活動も行なっています。
役者を目指して14年、ようやくたどり着いた場所が今はあります。
ちなみに名バイプレーヤーといえば例えば「小日向文世」さん、「遠藤憲一」さん、「温水洋一」さんなど、主役の邪魔をしない程度に目立つ役柄についている「ハマり役」という方々です。
2018年の春先にテレビ東京系で『バイプレーヤーズ』というドラマも放映されましたね。
一つの作品には必ず「名バイプレーヤー」が1人や2人出演しています。
前段に挙げた方々以外にも「名前はわからないけどこの人よく出てるよね」という役者さんもそのうちの1人です。
高橋努さんもその1人でしょう (*゚Д゚)/ ダ
どちらかと言えば強面なので、刑事役であったり、逆に犯罪者などの役で多く見かけますが、それでも出演依頼が多いということは一流の証だと思います!
代表作について
高橋努さんは今や数えきれないほどの、映画やドラマに出演していますが、ではその中でもインパクトが強い代表作をご紹介しましょう。
まず外すことの出来ない高橋努の名を世に知らしめた『クローズZERO』。(2007年公開)
小栗旬さん主演で若者を中心に大ヒットした作品です。
ここで高橋努さんが演じた不良グループのメンバー役が、見事にハマり役となりました。
近年では2016年公開された映画『僕だけがいない街』、同年NHKで放送された『逃げる女』などがあります。
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歯について
では一体何が『クローズZERO』で高橋努の名前を世に轟かせることになったんでしょうか。
高橋努さん演じる牧瀬隆史は顔に十文字の傷があり、さらには「牧瀬の歯」がヤバいとまで言われた特注品の歯でした。
当時のやり取りはこんな感じだったそうです。
撮影前に三池崇史監督から「歯だけこっちで決めていいですか?」と言われました。
高橋努「どういう事ですか?」
三池監督「歯を変えたいんですよね」
高橋努「わかりました、どれくらい抜けばいいですか?」
この時高橋努さんは心の中で勝手に「抜歯しろということか」と1人で納得していたそうです。
三池監督「いや抜かなくていいんです、口元にインパクトが欲しいので、歯を入れ替えるだけですから。」
高橋努「そうなんですか、わかりました頑張ります。」
後日談として高橋努さんは「こんな大事なことを即答しろというのか」と一瞬思ったそうですが、最後には胸をなでおろす結果となり命拾いした気分だったと語っています ε-(´∀`*)ホッ
結果的に1時間ほどかけて歯型を取って、猛烈にインパクトのある付け歯を作ることができたそうです。
ストックを含めて2個の作成には多大な予算がかかったそうですが、お釣りがくるくらいの反響があったようです(笑)
「高橋努さんすごーい!確かにここ最近観ただけで3本同時に出てたし。先日代償を久々に観た。ラストの高橋さんの演技がやっぱり最高。」
ツイッター
さいごに
いかがでしたか?
今回は自称『作業着俳優』として、映画やドラマで活躍中の高橋努さんをご紹介しました。
パッと見は強面ですが、温厚な笑顔とのギャップがたまらないと人気はまだまだうなぎ登り中です!
若いうちに苦労をした事を忘れず、今も真摯に役作りに取り組む姿がスタジオの隅で見られるとのこと。
同じ事務所の綾野剛さんや小栗旬さんもキャリア関係なく、高橋努さんの魅力に取りつかれたファンの1人でもあるそうですよ。
その気持ち何だか私もわかります(^_-)
以上高橋努さんのプロフィールと代表作、そして歯についてでした。
最後までお読みくださりありがとうございました!