ボイスプロファイラー【声紋分析官】の仕事とはどんなものなのでしょうか?
勉強すれば誰でもなれるのか気になります!
この仕事は科捜研の分野なのですが、お給料や採用人数などについても調べてみました♪
Contents
ボイスプロファイラー【声紋分析官】の仕事とは?年収なども!
仕事内容は?
そもそも声紋とは何なのでしょうか?
人の声は当たり前ですが、一人一人違っています。
それは顔が千差万別であるのと同じで、声に関する器官(唇、下、声帯など)も人それぞれです。
それゆえ声も人によって違ってきます。
そのためサウンド・スペクトログラムで声紋を分析し、声を画像化すれば事件の証拠になるのです!
他の人が同じような声を真似したとしても声紋を分析し、それぞれの特徴を調べればすぐに識別できるとのこと。
声紋分析は大きく分けて3つの調査をします。
【声紋分析の方法】
①ソナグラフ検査:音源を画像化し、改ざんされているかなど調べること
②ソーシャル検査:録音されているいろいろな音からその場の状況を予想すること
③声紋検査:特定人物の声紋と一致するか確認すること
環境音も分析の対象になりますが、サウンド・スペクトログラムで画像化された声紋が主な調査対象になります。
ですので環境音の調査は付随的なものになるようです。
声紋分析官は誰でもなれる?
日本の警察で声紋分析をしているのは科学捜査研究所、いわゆる科捜研の物理科電気係になります。
科捜研はさらに法医、化学、物理、文章、心理に分かれます。
法医は血液などから、化学は化学的な鑑定から、物理は現場の再現などから、文書は筆跡鑑定などから、心理は心理鑑定などからの検査です。
もし科捜研に入ってこれらの仕事に就きたいときは、大学の学部は次のように選択するのが良いとされています。
【科捜研に入るための大学の学部はここ!】
●法医→医学
●化学・生物→医学や理学系など
●化学・物理→工学系など
●文書・心理→心理や人間科学など
科捜研の人材はスペシャリストなので、得意なことがあれば仕事にできます。
ただし大学の必要な学部を卒業しなければなりません!
科捜研は警視庁及び道府県警察本部の刑事部に設置されるものです。
身分は地方公務員研究職職員。
ですので地方公務員試験をパスすることも必要です。
地方公務員試験に合格すれば、1年目の秋に新人研究員が千葉県柏市の警察庁科学警察研究所に法科学研修所鑑定技術職員として入所し研修を受けます。
お給料はどのくらい?
上記でも書きましたが、科学捜査研究所の研究員は地方公務員研究職職員の扱いです。
都道府県の研究員の平均給与は次のとおりです。
(給与.COMより) | 金額 |
平均給与月額 | 431,713円 |
賞与 | 1,723,036円 |
合計 | 690万円 |
地方で安定して、しかも得意分野を生かしたい方にはよい仕事ですね!
ただしお給料については他の地方公務員と同じくらいの給与水準です。
でも公務員はやっぱり魅力的です(^^)
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採用人数は?狭き門なのか?
科捜研の毎年の採用人数はかなり少なくてとても狭き門になります。
2019年度の警視庁の科捜研は警察行政職員専門職Ⅰ類で、鑑識技術(物理)1名程、文書鑑定2名程の採用と発表でした。
また2018年度は化学のみの採用でした。
かなり少ないですね!
しかも法医(生物)の採用は警視庁でも47都道府県でも科捜研としての採用はほとんどありません。
むしろ化学のほうが採用があります。
また警視庁でも47都道府県でも各分野での採用人数は1~2名程です。
採用予定があって、しかも合格するには運も左右しそうですね!
ボイスプロファイラー【声紋分析官】特殊能力が必要なのか?
ドラマ「ボイス 110緊急指令室」はボイスプロファイラーの真木よう子さん演じる橘ひかりが声紋分析はもちろん、その他の環境音も聞き分けて、事件現場を特定していきます。
橘ひかりは他の人には聞き取れないような小さな音や声が聞こえる、いわゆる特殊能力を持つ人物です。
橘ひかりは子供の頃交通事故により2年間目が見えなくなりました。
その時から特殊能力を身につけてしまいます。
体の一部の機能が失われると、その他の機能が優れてくるのは良くありますよね!
でも実際の現場では、証拠品を鑑定していくという作業になります。
それは事件に関するものから、日々の市民生活に密着したものまで様々です。
ですので特殊能力よりも地道に分析したり、作業を進められる能力が必要となってきます。
https://kiiroihiyoko.com/15069.html
ボイスプロファイラー【声紋分析官】就職した人の声は?
声紋分析官になった人ではなくて文書鑑定に進んだ方の声をご紹介します。
女性の方ですが大学は光工学を専攻し、研究の道を選択したため大学院にも進んでいます。
業務内容は文字の鑑定以外にも、研究開発もあります。
「私の業務は、事件捜査のために依頼された筆跡、印影、紙幣などの印刷物や消去文字の鑑定です。
さらに、これらの鑑定の精度を高めるための研究や技術開発も行っています。」
(引用:警視庁採用サイト)
ドラマのように事件解決に繋がる業務もあるとのこと。
そんな時はやはりやり甲斐がありますね!
「ある鑑定では、復元した消去文字から被疑者に結びつく情報を検出し、事件の解決につながったことを知り、大きな達成感を得ることができました。」
(引用:警視庁採用サイト)
さいごに
科捜研の採用はかなり少ないですし、しかも毎年採用があるとも限りません。
でも狭き門をくぐって科捜研でお仕事している方もいます。
ですので諦めないことも大切なのかもしれませんね(^_-)-☆