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シャーロックホームズ【緋色の研究】簡単なあらすじネタバレ!異教徒の悲恋?

シャーロックホームズ【緋色の研究】の簡単なあらすじとシャーロックホームズが事件解決に至った現場の状況についてご紹介しています。

厳格なキリスト教徒であった犯人の切ない心情についても考案してみました!

それではご紹介していきますね♪

シャーロックホームズ【緋色の研究】あらすじ

緋色の研究の第一部~ワトソンとの出会いと犯人逮捕まで(第一部)


医学博士ワトソンはイギリス軍の軍医としてアフガニスタンにいましたが、負傷したためイギリスに帰ってきました。

そこで知人からシャーロックホームズを紹介され、ベーカー街221Bで共同生活を始めます。

そんなホームズの元にスコットランド・ヤードのグレグスン刑事から事件発生の手紙が届きました。

ある立派な中年男が命を奪われ、現場には女性の結婚指輪が落ちており、壁には血で復讐を意味する「RACHE」と書かれています。

ホームズは現場に落ちていた結婚指輪の持ち主を探しているとの情報を新聞に載せました。

すると一人の老婆がその指輪を取りに来たため、ホームズらはその老婆の後を追いましたが逃げられてしまいます。

ひよこ
ひよこ
老婆は変装した犯人の友人でした。

この女性の結婚指輪から事件は女性絡みの事件であると推理していきます。

ついにホームズはある辻馬車を呼びました。

そしてその馭者(馬車の前部に乗って馬車を走らせる人)ジェファーソン・ホープを犯人だと言います。

ひよこ
ひよこ
いろいろな情報を元にそう判断したのです。

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緋色の研究の第二部~事件の裏にある新事実(第二部)

北アメリカの砂漠でジョン・フェリア(キリスト教徒、後に大富豪になる)と孤児の少女ルーシー(後にジョン・フェリアの養女となる)が今にも息絶えそうになっていました。

そこをモルモン教徒の開拓者に救われます。モルモン教徒になることを条件に。

年頃になったルーシーはジェファースン・ホープ(キリスト教徒)という青年に出会い、二人は恋に落ちます。

父親代わりだったジョン・フェリアは二人の結婚を許しますが、モルモン教徒のルーシーとキリスト教徒のジェファースンの結婚は許されるものではありませんでした。

モルモン教徒は一夫多妻制であり、ルーシーはモルモン教徒の指導者から青年ドレッバーかスタンガスンと結婚するよう命じられます。

この申し出を断れば命を奪われてしまうのです。

ジョン・フェリアはルーシーとジェファースンと共に町から逃げることを決意

しかしドレッバーとスタンガスンの追手から逃げ切ることができず、ジョン・フェリアは襲われ命を奪われてしまいます。

ルーシーは連れ戻されドレッバーと結婚させられましたが、心労のためか亡くなってしまいました。

ジェファースンはルーシーの葬儀に忍び込み、彼女の結婚指輪を持ち去ります。

これ以後ジェファースン・ホープはドレッバーとスタンガスンの命を奪うことを決意し二人を執拗に追いました。

ひよこ
ひよこ
ジェファースン・ホープは何十年にも渡り二人を追い続けます。大変そうですね!

ドレッバーとスタンガスンはジェファースン・ホープから逃げるためアメリカからヨーロッパ、遂にイギリスにたどり着きます。

そこでようやく二人の命を奪うことに成功するのです。

ドレッパーにはある物質で、スタンガスンにはナイフでその命を奪いました。

ジェファースン・ホープは逮捕された夜に、事件に一心だったため体も蝕まれており大動脈瘤で亡くなります。

ひよこ
ひよこ
犯人も可哀想です…。
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シャーロックホームズが事件解決に至った諸条件は?

シャーロックホームズがジェファースン・ホープが犯人だと確信した状況判断は次のようなことです。

まず壁に「RACHE」と書かれた所から犯人の身長が判明。

金品などは一切盗まれていなかったため強盗ではない。

乱闘した様子はなく亡くなったドレッパーに外傷はなかったので、部屋にあった血は犯人の傷口からのものか鼻血の可能性が高い。
もし鼻血ならば赤ら顔であると思われる。

現場には飲食店などない場所であるので、そこにいた酔っ払い男は犯人の可能性が高い。

馬車の馬がその場で付けた足跡がたくさんあったため、犯人は馭者であるようだ

ドレッバーとスタンガスンに恨みを持つ人物の推測。

などからシャーロックホームズはジェファースン・ホープが犯人だと断定したのです、

ひよこ
ひよこ
現場から事件解決の鍵が多く見つかっていますね!
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シャーロックホームズ【緋色の研究】感想は?神の手に委ねるとは?

ジェファースン・ホープはドレッバーにある物資が入った物とそうでない物を本人に選択させています。

その結果ドレッパーはある物質の入ったほうを選んでしまい、命を落としました。

ドレッパーがそれ選んだのは偶然なのか、それとも必然だったのか気になりますね!

一歩間違えれば自分が命を落とすことだって充分ありますから。

この部分は小説の中で犯人が語っています。

「さあ、神の公正な裁きを受けよう。
この世に正義というものがあるのか、それともただの偶然に支配されてるものなのか、これで決着がつく」

「神の御意志は、あいつの罪深い手のほうにそれをお渡しになっていたでしょうから」

(講談社文庫:鮎川信夫訳より)

つまりジェファースン・ホープは神の手に全てを委ねたのです!

彼は自分が例え命を落とすことがあっても悔いはなかったのかもしれません。

それほどの覚悟を持って行動していたのだと思います(;_;)

シャーロックホームズ【緋色の研究】出版社としておすすめは?

シャーロックホームズの出版社としておすすめは文庫であれば、訳の新しさから創元推理文庫版(訳者は深町眞理子さん)ろ光文社文庫版(訳者は日暮雅通さん)になります。

解説なども充実しており読みやすくなっています(^o^)

昔の雰囲気を楽しみたいのであれば、新潮社文庫の古い翻訳のものもおすすめです。

読みやすさを選ぶか、多少読みにくくても当時の雰囲気を味わいたのかが文庫を選ぶポイントですね!

さいごに

【緋色の研究】は被害者よりも犯人に同情してしまうストーリーです。

厳格な戒律のある宗教ゆえの悲恋でもありました。

犯人だったジェファースン・ホープも最後は命を落としてしまい、恋人だったルーシーの元に旅立ったのだと思われます!

事件そのものより、その裏にある事実に涙が止まりませんね(;_;)

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