【恐怖の谷】は1895年頃のお話です。
シャーロックのライバルでもあるジェームズ・モリアーティ教授が黒幕として登場します。
いろいろな人物が登場し、誰が犯人か全くわかりません!
それゆえものすごく引き込まれる内容です。
それではご紹介していきますね♪
シャーロックホームズ【恐怖の谷】あらすじ
「恐怖の谷」バールストン邸のモデルになったのが、ケントにあるグルームブリッジ・プレイス。小説の凄惨な事件が想像できないほど、自然豊かで穏やかな場所だ。コナン・ドイルがお気に入りだったドランケン・ガーデンにはプラークが掲げられている。
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— ストランド版 シャーロック・ホームズ (@strand_japan) January 14, 2019
シャーロックの元にモリアーティ教授と繋がりのあるポーロックという人物から暗号文が届きます。
シャーロックが暗号文を解読すると、バールストン館の住人ダグラスが事件に巻き込まれそうになっているという内容でした。
しかし犯行は行われてしまい、犯行後のバールストン館の事件現場には様々な証拠が残されていました。
さらにパールストン館の周囲は堀に囲まれており、夜は橋が上げられてしまうのですが、ここをどうやって逃げたのか?
バーカーとダグラスはアメリカ時代からの友人で、恐怖の谷にいたことがあります。
その後ダグラスは全財産を処分しイギリスに戻り、バールストン館でダグラス夫人と暮らしていました。
シャーロックはダクラス夫人とバーカー氏が何か隠していると予想します。
ジョン・マクマードーは自由民団のシカゴ支団にいましたが人の命を奪ってしまったため、炭鉱の町ヴァーミッサへ逃げて来ます。
ヴァーミッサの町は自由民団の支部という名目で裏の集団「スコウラーズ」を結成し、支部長のマギンティーが非道な方法で町を支配していたのです。
マクマードーの下宿主の娘エティーには、スコラウーズ団員のテッド・ボールドウィンという婚約者がいました。
しかしマクマードーはエティーに恋をし、二人は相思相愛になります。
有能なマクマードーはスコラウーズのトップ・マギンティーに気に入られ民団の幹部となります。
ある時マクマードーは知人から、ピンカートン探偵社のバーディー・エドワーズがこの民団の調査を始めたことを聞かされました。
マクマードーは以前出会った記者スティーヴ・ウィルスンにいろいろ質問されたことがあり、彼がその探偵だと予測します。
そしてウィルスンの命を奪う計画を立て、ウィルスンを下宿先に呼び寄せました。
しかいs下宿先にやって来たのはウィルスンではなく、民団を逮捕しに来た警察です。
こうしてスコウラーズは消滅しました。
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その後マクマードーはエティーと共に恐怖の谷を後にしますが、エティーは病気で亡くなり、マクマードーはイギリスへ逃げます。
そこで一人の女性と出会い、名前もマクマードーからダグラスに変えてバールストン館に住み始めました。
バールストン館で亡くなっていたのは本当はボールドウィンです!
ボールドウィンは出所後、報復のためにダグラスを追ってバールストン館にたどり着きました。
しかしボールドウィンは誤って自ら命を落としてしまいます。
そこで亡くなったのはボールドウィンではなくダグラスのように見せかけました。
それはこれ以上報復されないためです。
ボールドウィンの顔は爆発のため外傷が酷く、二人の体形が似ていたためこのような細工ができました。
もちろんボールドウィンにはダグラス自身の服を着せました。
ダグラスはこれでスコウラーズから追われることはないと思いましたが、その後裁判が行われたためダグラスが生きていることはモリアーティ教授にも知られてしまいます。
実はマクマードーはダグラスであり、民団の調査をしていたバーディー・エドワーズ(探偵)でした。
ダグラスの行動は正当防衛とされ罪に問われませんでした。
しかし裏にモリアーティ教授がいるため、シャーロックはダグラスの身を案じ、すぐにイギリスを離れるよう伝えます。
ダグラスは夫人と共に南アフリカを目指しますが、その途中海に転落してしまいました。
シャーロックの元には、モリアーティ教授からのものと思われる挑発的な手紙が届くのです。

シャーロックホームズ【恐怖の谷】登場人物について
今週の自分読書会の資料を準備中。1891年のホームズの時代の地図を復刻したもの。『恐怖の谷』関連場所に印を付けてる。なかなか面白い! pic.twitter.com/eLI4egFzhU
— 読書ナリ (@dokushonary) May 28, 2018
恐怖の谷の登場人物は次のとおりです!
【バールストン館の人々】
●ジョン・ダグラス:バールストン館の主人
●アイヴィー・ダグラス:ダグラスの妻
●セシル・ジェイムズ・パーカー:ダクラスの事件の第一発見者でダグラスの友人
●エイムズ:バールストン館の執事
●アレン夫人:バールストン館の家政婦
●ウッド医師
【モリアーティ教授とその仲間】
●モリアーティ教授:イギリス裏社会のトップ
●フレッド・ポーロック:モリアーティ教授の子分。シャーロックの内通者でもある
【探偵の社員】
●バーディ・エドワーズ:ピンカートン探偵社の社員
【スコウラーズのメンバー】
●ブラック・ジャック・マギンティー:自由民団の支部長が表の顔。裏の顔はヴァーミッサを支配していたいたならず者集団「スコウラーズ」のトップで州議員
●テッド・ボールドウィン:スコウラーズの一員。エティーの婚約者でもある
●ジョン・マクマードー・・・シカゴで犯罪を犯したためヴァーミッサ谷へ逃げて来た男。有能で人を引き付ける魅力的がある。スコウラーズの団員となり幹部まで上りつめる
●モリス・・・スコウラーズの団員。ピンカートン探偵社がスコウラーズの調査を開始したとマクマードーに伝える
●マイク・スキャンラン・・・スコウラーズの団員。マクマードーがこの町に来て最初に出会った団員
【その他の人物】
●エティー・シャフター・・・下宿主の美しい娘。ボールドウィンの婚約者であったが後にマクマード-の恋人となる
●テディ・マーヴィン・・・鉱山特別警察隊の隊長

シャーロックホームズ【恐怖の谷】みんなの感想は?
とても面白い!という感想が多かったです。
シャーロックホームズの中で一番面白い物語かも、というのもありました!
「恐怖の谷に蔓延る闇と、その闇を葬るためにジャック・マクマードとして潜り込み見事に任務を遂行したバーディ・エドワーズもといジョン・ダグラスには脱帽させられました。最後、最恐の犯罪王・モリアーティに消されたことは非常に残念でしたが、第二部での彼の勇敢さと強さには痺れました。」
「面白かった!一部と二部がこういう形で繋がっていたとは。二部にホームズが出てこないなぁとは思ってたけど。そしてモリアーティ教授の不穏な影が。久しぶりにホームズシリーズ読んだけど、やっぱりよく出来ている。」
「ホームズの依頼された事件自体は割と早く(第一部)で解決する。 第二部は時代も場所も変わり推理物というよりは冒険小説を読んでいるようだった。 エピローグはかなり短くまさかのどんでん返しが… 一冊で2度美味しいかどうかはともかく、シリーズの長編では一番好きな一冊。」
「今まで読んだシリーズの中で1番面白かったかも。」
「ホームズシリーズ最後の長編。 第2部のバーディエドワードがカッコよすぎる。」
(引用:読書メーター)
さいごに
マクマードーは「マクマードー=ダグラス=バーディ・エドワーズ」という一人3役もこなすとても有能な人物でした。
世の中にとって良いことをしたのに最後は亡くなってしまい残念です。
でもシャーロックホームズの物語は生き延びても亡くなるパターンになっているので仕方ないですね…。
「恐怖の谷」は裏社会が舞台であり、モリアーティ教授も絡んでいたりして最後の最後までとても面白かったです(^_-)-☆
https://kiiroihiyoko.com/16022.html