本と絵本

5歳の絵本はこれが面白い!カルシウムやいぶくろなどあらすじと口コミ

絵本なのですが、カルシウムについてとても分かりやすく書かれています。

5歳の男の子でも理解できる内容です。

この絵本を読んでから、食事の時「キャベツはカルシウムが豊富だから、いっぱい食べると大きくなるよ!」と言うと食べてくれます。

私の食育にもなります。

そんなカルシウムはどのように摂ったら良いのでしょうか?

5歳の絵本はこれが面白い!カルシウムはすごい!

カルシウムはすごい!のあらすじ

「カルシウムの星 地球」

地球は宇宙の中でもカルシウムが豊富な星です。

地球の中でも海はカルシウムの宝庫です。

ですので海にすむ魚や貝はカルシウムが不足することはありませんが、陸上に住む人間を始めとする動物はカルシウムを意識して摂らなければなりません。

陸上にもカルシウムはあります。

秋芳洞の鍾乳洞(山口県)などの鍾乳洞は石灰岩=カルシウムからできています。

秋芳洞の百枚皿

海の底に貝殻やサンゴが堆積したものが、石灰岩です。

陸にあるカルシウムもやはりもともとは海にあったものです。

日本ではカルシウムはどこにあるの?


上高地

海水にはカルシウムが多く含まれていますが、川の水には実はカルシウムはほとんど含まれていません。

なぜなら日本は有名な火山国で、土壌も火山灰になります。

火山灰は水をよく通し、またカルシウムも少ないのです。

そのため雨はどんどん川に流れ込み、カルシウムが溶けるひまがなく軟水になります。

一方で硬水はカルシウムやマグネシウムが多く含まれています。

どちらの水もメリット・デメリットがあります。

しかし日本人にはやはり軟水のほうが相性が良いです。

相性はいいのですが、カルシウムは不足します。

体の中にはカルシウムはどこにあるの?

体の中のカルシウムは99%は骨と歯にあります。

骨も歯もカルシウムが十分にないとしっかりした丈夫なものになりません。

残りの1%のカルシウムは血液の中にあります。

数字ではわずかなものですが、実はこの1%が大変重要なのです。

なぜなら常に1%に保つことが重要で、多すぎても少なすぎても体に悪い影響が出ます。

血液中のカルシウムが不足しているときは、

●いらいらして怒りっぽくなる
●心臓の働きがうまくいかない
●脈が乱れる
●筋肉がけいれんする

などの症状が出てきます。

血液中のカルシウムが多すぎると、

●眠くなる
●意識がなくなる

などの症状が出ます。

特にカルシウムが不足していると、骨からカルシウムを取ります。

すると骨のカルシウムは減り、骨がもろくなります。

カルシウムはどうして必要か?

血液中のカルシウムは何もしないとだんだん減っていきます。

カルシウムは心臓や筋肉、免疫ホルモンの働きに必要です。

ですので毎日食べ物で補う必要があります。

そうしないと副甲状腺ホルモンが骨から血液へカルシウムを移動させてしまうのです。

こうすることで血液中のカルシウムは一定量を保てるのですが、骨が弱くなり大きくなれないかもしれません。

丈夫で元気な子になれないのです。

副甲状腺のはたらき

このように副甲状腺はカルシウムが不足したとき、骨から血液へカルシウムを移動させる命令を出すのです。

副甲状腺は人の首の部分にあります。

またこの副甲状腺は海に住む魚などにはありません。

海水にはカルシウムが豊富に含まれており、カルシウム不足になるこはないためです。

人間は骨からカルシウムを取らないように、食べ物からカルシウムを摂らなければなりません。

カルシウムが足りないと…?

副甲状腺ホルモンが働いているので、血液中のカルシウムは一定に保たれます。

でも骨粗鬆症になります。

骨粗鬆症とは骨の中のカルシウムが少なくなり、骨が弱くなっている状態です。

それ以外にも体に悪い影響を与えます。

まず高血圧です。

血液中にカルシウムが洪水のように一気に流れ込み、心臓に負担がかかるためです。

また動脈硬化や糖尿病、痴ほう症など起こりえます。

すべて副甲状腺ホルモンによりカルシウムが血液中に過剰に流れ出たためなのです。

骨粗鬆症と骨折

『丈夫な骨は細かい網の目のようなコラーゲン線維にリン酸カルシウムがついて、外からかなり強い力が加わっても、なかなか折れません

でも骨からカルシウムを取り出し続けていると、細かい網目に間が空いていきます。

すると外からの強い力に耐えられず、骨折してしまうのです。

このような骨粗鬆症はお年寄りだけがなるのではありません。

●生まれつき骨の折れやすい病気(骨形成不全症)
●副腎皮質ステロイドを長年飲んでいる人
●長年骨に体重をかけない人(宇宙飛行士など)

カルシウムを摂ることと適度な運動も骨を丈夫にするのです。

高血圧、動脈硬化とカルシウム

心臓や脳、腎臓、肺などが正常に機能するためには、新鮮な血液から酸素を受け取らなければなりません。

そのためには血管が良く開き、血液の流れを良いことが大切です。

脳自身に問題がなくても、血液の流れが悪いと脳の働きも悪くなります。

副甲状腺ホルモンによりカルシウムが多量に血液に入ると、体に問題が起こります。

血管を狭くしたり、硬くしたりするのです。

それは血液の流れを悪くします。

そして高血圧や動脈硬化を引き起こします。

カルシウムの多い食べ物

実は日本人のカルシウムの摂る量は世界でも少ない方です。

欧米のほうがカルシウムを含む食品が多くあります。

●牛乳
●チーズ
●ヨーグルトなど

でもこれらの食材は脂肪やコレステロールが多いのです。

そのため動脈硬化を起こしやすくなります。

世界でも日本食が取り入れられているほどです。

日本食を中心にチーズやヨーグルトなどの乳製品も時々取り入れましょう。

それがカルシウム摂取には理想です。

日本食でカルシウムが多く含まれている食材です。

●牛乳
●小魚(骨まで食べれるもの)
●海藻(こんぶ、わかめ、ひじきなど)
●大豆製品(豆腐、納豆、みそなど)
●野菜(小松菜、キャベツなど)

積極的に摂りたい食材ですね。

カルシウムの吸収

カルシウムの吸収を助けるのはビタミンDです。

ビタミンDは日光に当たると、皮膚で作られます。

日光に当たらないとカルシウムを摂ってもあまり吸収されません。

年を取るとカルシウムの吸収は悪くなります。

胃液が良く出るとカルシウムは良く吸収されます。

また腸の中をゆっくり通ることもカルシウムの吸収を良くします。

吸収の邪魔をするもの

ビタミンDはカルシウムの吸収を助けてくれます。

逆にカルシウムの吸収を邪魔するものもあります。

●リン
●タンパク質
●糖分
●ナトリウム(食塩に含まれる)

リンは即席めんやスナック菓子、炭酸飲料に多く含まれます。

またリンはカルシウムの2倍以上摂ると、腸でカルシウムと結びついてしまし、その吸収を邪魔します。

タンパク質と糖分、食塩に含まれるナトリウムは栄養素としては大切な成分です。

でも摂りすぎるとカルシウムを尿として出してしまいます。

ですので摂りすぎには注意したいですね。

牛乳について

現在は牛乳からカルシウムを摂ることについて賛否両論があります。

牛乳などの乳製品よりカルシウムを多く含む食品もあります。

●骨ごと食べれる小魚(いわし、ちりめんじゃこ、わかさぎなど)
●小松菜
●ひじき
●大豆類

でもカルシウムの吸収率は牛乳が一番優れています。

●牛乳・・・40%
●魚・・・33%
●野菜・・・19%
出典:牛乳とカルシウムに関するQ&A

牛乳にはリンが含まれているのでよろしくない、とも言われています。

これも牛乳に含まれるリンの範囲内なら問題ありません。

スナック菓子や甘い食べ物で過剰摂取すると体に悪影響なのです。

魚や野菜のみからカルシウムを摂るのはちょっと大変です。

牛乳や乳製品を摂れる体質ならば、牛乳で手軽にカルシウムを摂れるといいですね。

5歳の絵本はこれが面白い!いぶくろちゃん!

内容について

題名:いぶくろちゃん(ライブえほん)
作:平田昌広
絵:平田景
出版社:学研プラス
定価:1,000円(税抜)
ページ数:28ページ
発売日:2017年

いぶくろちゃんはあまりにおなかが空いたので、バナナとみかんを皮ごと食べてしまいました。
でも皮ごと食べるのはやっぱりよくなかったようです。

いぶくろちゃんのあらすじ

いぶくろちゃんはあんまりおなかが空いたので、バナナを皮ごと食べてしまいました。
でもまだ物足りません。

次にみかんをまた皮ごと食べました。
そうしたらやはりお腹が痛くなってしまいました。

いぶくろちゃんはばななとみかんに皮を脱ぐようにお願いしました。
そして胃袋から出ていってと言いました。

でもバナナとみかんはどうやって出ていけば良いのかわかりません。
するといぶくろちゃんは言いました。

「小腸」という長いトンネルを通って、次に「大腸」というくさいトンネルを通ると「肛門」という出口があると。

いぶくろちゃんに言われたとおりにバナナとみかんは、「小腸」⇒「大腸」⇒「肛門」と通ってお尻の穴から出てきました。
でも中身は溶けて体の栄養になりましたので、出てきたのは皮だけです。

皮はトイレに詰まってしまうでしょうか。
『かわだけに良く流れるでしょう』ですって。

私の感想です!

自分の体に絵本を付けて読んでいく絵本です。
そうすると体の中はこんな風になっているんだ、というのが実感出来ます。
子供にはわかりやすいですね。

この絵本はご夫婦で作成されています。
絵本を手に入れるとこの絵本の実演動画を見ることができます。

息子の反応です!

自分の体に合わせて読んでいました。
子供も絵本を読んで貰うばかりではなく、自分で大人に読み聞かせするのも大好きです。

嬉々として読み聞かせしてくれる、そんな子供の姿も楽しめます。

もっと胃のことを学びたいときは

YAHOO!きっずのサイトで胃などの働きについての動画を見れます。
この絵本で胃腸に興味を持ったら、興味を広げて学んで行きたいですね。

特にこちらの動画では6:07から口から大腸までの胃カメラでの映像を見ることができます。
体の中が見れて興味深いです。

最後に

カルシウムを効率よく摂るためには、気を付けなければいけないことがいろいろあり大変です。

でも簡単にできることから取り入れていきましょう。

●太陽の光にあたる
●スナック菓子や甘いお菓子、塩分を摂りすぎない
●カルシウムを多く含む食材を食べる

息子は仮面ライダーのように強くなりたいそうなので「カルシウムをいっぱい食べて骨が丈夫になると強くなれるよ~!」と言うと喜んで食べてくれます。

ちゃんとカルシウムを摂って、丈夫で元気な子になってほしいですね。