2019ドラマ

盤上のアルファ続編【盤上に散る】の原作ネタバレあらすじ!林の悲しい過去!


2月3日(日)より「盤上のアルファ~約束の将棋~」が放送されます。

この原作の続編に「盤上に散る」があります。

今回は「盤上に散る」のあらすじについてご紹介します♪

盤上に散るのあらすじ

プロローグ

昭和40年9月。

自宅で少年は自分の父親と真剣をしましたが負けます。

負けたことがこれほど悲しかったのは初めてでした。

少年はこの日を最後に父親とは二度と会うことはありません

第1章

葵井明日香の母加奈子は59歳で癌のためこの世を去りました。

明日香はもうすぐ40歳で一人っ子、PR会社で職場結婚した夫とは8年前に離婚しています。

親戚はテントなどを作る会社を経営している伯父だけだと思っていたのですが、母と伯父にはもう一人がいるようでした。

明日香は母の遺品整理をしていると林鋭生宛ての手紙を発見します。

その手紙を林鋭生に直に渡したくて、林を取材した秋葉に何とか会うことができました。

秋葉から「水明」の女将の旦那さんなら知っているかも知れないと言われます。

上月達也はもうすぐ30歳になります。

両親は二人で塾経営してたので、達也はほとんど祖父母に育てられました。

しかし神戸の難関中学が合格圏内だったのに、中学受験の直前に祖母が亡くなり受験に失敗してしまいます。

両親とは元々距離のあった達也はその後は糸が切れたようになり、悪い仲間と過ごすようになりました。

今でも裏の世界で稼いでいます。

そんな悪行を知っている刑事の市松に林生鋭を探して欲しいと頼まれました。

第2章

明日香は真田に会い、林鋭生について訪ねましたが彼も詳しくは知らないと言います。

でも真田は当時の林のことを書いた新聞者のOB記者を紹介してくれました。

そのOB記者から、当時のアマチュア大会で林は小川俊太郎と勝負して優勝します。

その4年後今から25年前(昭和63年)に林は熊のような男と真剣をしました。

小川はその真剣の立会人をし、林は熊のような男に負けると姿をくらましたのです。

その小川から林は腰痛持ちで京都の鍼師菅原龍成の所に通っていたと教えてもらいました。

菅原に林は将棋の駒に1千万円も出して真剣し負けたと聞かされます。

その前の年昭和62年は明日香の父と母が離婚した年でもありました。

菅原にある駒師を教えてもらい会いに行きます。

その時は気づきませんでしたが、この人が実は林鋭生だったのです

第3章

明日香は伯父邦夫に二人の妹千賀子(母より2歳年下)の話を聞きます。

邦夫と母の実家は銭湯をしていましたが、競合も増えて倒産。

その後祖父は肉体労働をしましたが体を壊してしまい、美人だった千賀子が女優を目指しました

しかし千賀子は男のせいで借金が増え、18社のうち1社が千賀子の身柄を確保します。

千賀子を取り戻すために残り17社とその1社が将棋で真剣しました。

その真剣をしたのが林なのです。

千賀子はその後林のアドバイスで自ら警察に行きましたが、心臓疾患のため亡くなりました。

伯父郁夫から当時真剣が行われた新世界へ行くと、詩人で女流棋士とも付き合ったことのあるYASUSHIと出会います。

YASUSHIはHPという男を紹介してくれました。

HP(本名不明)は現在の林を知っていましたが、完全に裏の世界にいる林には会わないほうがいいと言います。

そしてHPから裏の世界の人間で今は水道工事の会社経営をしてる磯田重明を紹介されました。

ある署の幹部の自宅に強盗が入り内部資料が持ち去られました。

犯人としてある人物が出てきて、家宅捜索しようとしましたが直前に逃げられます。

その犯人へ情報を漏らした刑事がいて、その刑事は林から借金をしていたのです。

そのように話を進めたのが林だったのですが、その事件を担当したのが市村が所属する警察署でした。

大西幸信9段に会います。

昭和の終わりごろ、将棋雑誌の企画でプロとアマチュアの5対5の団体戦が行われました。

当時8段だった大西を初めプロ全員に林は勝ったのです。

大西は大阪の姫島の将棋教室からの帰り道で林を見かけたと言いました。

その住宅街へ行くと「水明」で出会った元記者の関の姿があります。

[the_ad_placement id=”%e3%82%b3%e3%83%b3%e3%83%86%e3%83%b3%e3%83%84″]

第4章

関は林の8歳年上で、少年の頃は二人とも同じ長屋で暮らしていました。

関西の愛棋家グループが発行している冊子に、林の駒師だった父(銘は富士生)の駒を護るという記事が載っていたのです。

林の父は元々は不動産会社で働いていましたが、駒師の魅了にはまりほぼ独学で駒師になりました。

30歳で見合い結婚し林も生まれましたが、林が小学4年生の時脳卒中で倒れ右半身麻痺と言語障害が残ります。

林の父は新しい父の元へいくよう林に言いますが、父が大好きだった林は納得しません。

そこで林と父は真剣で勝負しました。

力は互角でしたが林は負け、林は母と共に新しい父の元へ行きます。

その後林はプロ棋士になろうと奨励会に入ろうとしますが、勝つことができずプロにはなれませんでした。

さらに林が15歳の時継父と母の間に娘が生まれ、自宅に居心地の悪さを感じた林は家を出ます。

明日香は以前会った駒師が林だったと気づき、嵐山へまた行ってみましたがもう誰もいませんでした。

鍼師の龍成にもう一度聞いてみると、やはり林が前日に施術を受けに来たと言います。

そして対局は6月27日、明日行われると知りました。

刑事の市松から、林の異父兄妹である妹三村祥子(現在43歳)が兵庫県に住んでいると情報提供されます。

甲子園駅の近くにある三村祥子の自宅に行くと、祥子は林とはほとんど会ったことがなく住所も知らないと言います。

でも林は父母が亡くなった時や祥子が結婚したときはもちろん、さらに母が亡くなってからは祥子にお金を送ってくれていました。

第5章

明日香と達也は真田に会ってみることにします。

そして秋葉の自宅マンションで真田を見つけ、昨夜確かに林が突然やって来て二人で対局したとわかりました。

林は明日対局があると言っていたと言います。

また林は秋葉の携帯で対局する旅館へ電話しており、そこから対局場所が判明しました。

関と刑事市松と共に林が対極する旅館へ向かいます。

市松は過去の話をしてくれました。

終戦前年、大阪の呉服屋の跡取りと従業員で貧農の娘照枝との間に原彰造という男の子が生まれます。

照枝は出産を故郷の福井県でし、そのままそこにいました。

しかし大阪は空襲のため夫の実家の家族は皆命を落としてしまし、夫も戦争で亡くなります。

その後照枝は再び東京へ戻り、昭和36年に大阪市内にスタンドバー「ドドンパ」を開きました。

その翌年に照枝は近所の質屋の市松と再婚します。

市松の兄彰造は照枝がバーを開く前年に、昭和52年に中学を卒業しそのまま佐賀の炭鉱へ働きに行きました

「ドドンパ」の近くにあったかしわの店は関の父親の店でしたので、市松と関は顔馴染みだったのです。

ただし市松は関より16歳年下、また市松は林より8歳年下でしたので、かなり年の離れた幼馴染みでした。

その後兄彰造は炭鉱を1年ほどで辞め、各地を転々としたり様々な事業をします。

そして兄彰造は昭和62年に質屋をやっていた市松の父親が持っていた、林富士夫(林鋭生の父)が作った駒を盗みました。

市松の父親は林富士夫の仕事を認めており、でも病気後は駒師への未練を断ち切ろうとした彼の駒を引き取ったのです。

市松の父親はその駒を林へ返すつもりでした。

兄彰造は実は真剣師でした。

そして今回林富士夫の駒を1000万円として兄彰造は林と勝負しようとしてるのです。

林はこのために金の亡者になっていたのでした。

市松の母も過去に罪を犯しているようで、市松はそれも気になっているのです。

母の罪については盗まれた内部資料に書いてあるのですが、内部資料は見つかりませんでした。

[the_ad_placement id=”%e3%82%b3%e3%83%b3%e3%83%86%e3%83%b3%e3%83%84″]

最後の対局

加奈子は海外出張の多い夫と離婚します。

娘明日香は中学生でした。

林は父親富士夫の駒を取り返した後、駒の工房を始め加奈子母子と暮らすつもりです。

林は駒師であった父の後を継ぎ足いと思っていました。

しかしその後父親は病気で倒れ、右半身不随となります。

昭和40年に林は父と真剣をし負け、母と共に新たな父親の元へ行きました。

小学2年生で妹が生まれると、居心地の悪さから中学卒業と同時に家を出ます。

でもプロ棋士にはなれず、裏の世界で将棋の力を磨きました。

そして将棋道楽だった「さわやかローン」の社長に見初められ、借金の取り立てをするようになります。

そこで借金まみれの加奈子の妹千賀子のことで、加奈子とその兄郁夫を呼び出しました。

加奈子を見た林は彼女に一目惚れします。

林と加奈子は両思いとなり、千賀子のための真剣も勝利しました。

でも加奈子は夫と離婚できず、林と加奈子は一緒になることができなかったのです。

その後林は借金取り立てに精を出します。

そのうち林の父親の駒を持っているという男から1000万円で真剣したいとの申し出がありました。

その頃林は真田少年に出会い、真剣の世界から足を洗い、駒師として生きていこうと決めます。

林は嵐山に工房を構えました。

彰造との対局は林が勝利します

林は父親富士夫の駒を無事手に入れることができました。

エピローグ

明日香の母加奈子の墓石の前に林鋭生が自作した駒が置かれていました。

林がなぜ父富士夫の駒を追い続けたのか?

それは「書き駒」だったから。

「書き駒」は駒に直接漆を塗るため、使っていくうちに文字が消えてしまいます。

手にすることで消えてしまう、そこに「生」を感じものづくりの本質を見ていたのでした。

駒は騎士と共に身を削り、やがて盤上に散る。

そんな父親の駒を見て、林も自ら駒を作ったのでした。

明日香は林に渡した手紙には明るい未来が書かれていたのだろうと思います。

「盤上に散る」は「盤上のアルファ」の続編です。

「盤上のアルファ」をまだ読んでいないという方はこちらもどうぞ♪

盤上のアルファ原作のネタバレあらすじとドラマ結末は?真田と静の関係とは?
[blogcard url=”https://kiiroihiyoko.com/11009.html”]

盤上に散るの感想!

サスペンスを読んでいるようでとても面白く読み進むことができました。

登場人物は悲しい運命を背負った人ばかりで心が苦しくなります。

特に林が大好きな父親と真剣で負けて、父親と離れる場面はとても泣けました(;_;)

林はその後も明日香の母加奈子と一緒になれなかったのですが、父親の駒を取り戻し、父親と同じ駒師になることができました。

加奈子の本当の気持ちも知ることができたはずです。

悲しいけど良い結末だと思いました(^-^)


盤上に散る(アマゾン)
盤上に散る(楽天)